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老後の夢を叶える「努力の貯金」。広い庭付きの家を買って、バラの花壇をつくるはずが…ある日突然失った〈人生の集大成〉

老後の夢を叶える「努力の貯金」。広い庭付きの家を買って、バラの花壇をつくるはずが…ある日突然失った〈人生の集大成〉

資産がアッパーマス層、準富裕層へと増えるにつれ、FXや仮想通貨、未公開株といった高利回りな投資の誘惑も増えていきます。しかし、知識が乏しいまま安易にリスクをとることは、マネープランそのものを白紙に戻してしまう危険性を孕んでいます。市川雄一郎氏の著書『普通のひとでも富裕層になれる シンプルな投資の学び』(日経BP)より、退職金や老後資金を狙う悪質な手口と、それを回避するための金融リテラシーについて解説していきます。

FX、仮想通貨…「高利回り」をうたう投資商品のワナ

アッパーマス層から準富裕層へと進む過程では、資産が増えるにつれて投資の選択肢も大きく広がります。しかしその一方で、高リスクの商品や未知の投資機会に手を出すことは、大きな損失を招く可能性があることを忘れてはいけません。

特に、FX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨、未公開企業への出資、不動産型クラウドファンディングなどは、大きな利益を期待できる一方で、非常にリスクの高い商品として知られています。

実際、これらの商品は短期間での高い利回りが宣伝されることが多く、魅力的に感じられるかもしれませんが、その分リスクも大きく、特に元本を失う危険性が常に伴う点に注意すべきです。

老後資産が水の泡…投資詐欺で老後計画が頓挫した人も

例を挙げると、ある人は老後の夢をかなえるため長年かけて貯めた資産を投資詐欺で失ってしまいました。この人は、広い庭付きの家に住み替え、花壇をつくってバラを育てるという目的のために努力して資産を積み上げてきましたが、リスクの高い投資に手を出した結果、大半の資産を失い、計画が頓挫してしまったのです。

このような事例からもわかる通り、高いリスクを伴う商品には、安易に手を出すべきではありません。特に高齢者にとっては、資産の保全が最優先課題となるため、厳禁といっても過言ではないでしょう。

「金融商品」と「そうでない商品」の区別

さらに注意すべき点は、金融商品とそうでない商品の区別です。

たとえば、かつてテレビCMなどで広く紹介され、一般にも一定の認知があった不動産関連の投資商品がありましたが、実はその商品は金融庁の監督下にある金融商品ではなく、都道府県の認可を受けて運営されていたファンド形式のものでした。課税方式もいわゆる20.315%の源泉課税ではなく、雑所得扱いになるため、原則確定申告が必要になるものでした。こうした点も理解せずに購入されてしまう人も多くいます。

また、このような商品は、高い利回りについてクローズアップされがちですが、運用の仕組みやリスクが十分に説明されていないケースが多く、実際に運用に失敗すると元本を大きく失う可能性があるため、大変危険です。また、雑所得として課税されるため、宣伝されている利回り通りの利益が得られるわけではない点にも注意が必要となります。

老後資金確保のためには利回りよりも「安全性」を重視して

このように、投資を行う際には商品そのもののリスクや仕組みを十分に理解することはもちろん、金融庁に登録された信頼性の高い商品を選ぶことが重要です。

また、運用資産が増えるにつれ、より多くの投資機会が見えてきますが、それに比例して誘惑も増えます。繰り返しますが、特に高齢者は将来の生活費や老後資金を確保するために、安全性の高い運用を心がけることが重要です。

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