◆「スティール・ボール・ラン」から入るのもアリ?
初心者にはわかりにくいところもある第7部「スティール・ボール・ラン」だが、連載当初は『ジョジョの奇妙な冒険』とは銘打たれておらず、第1巻で実質的に『ジョジョの奇妙な冒険』第7部であると公言した。これは新規読者のためでもあるとされているため、ここから『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに入るのも悪くない。第7部「スティール・ボール・ラン」に登場するキャラクターについては、荒木飛呂彦は「かつての登場人物の先祖であるか、あるいはパラレルワールドの存在と考えて欲しい」としている。そのため、第7部「スティール・ボール・ラン」をこれまでの『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズから独立した作品として鑑賞し、その後、好きなキャラクターが出来たら“一巡前のキャラクター”が登場するエピソードを観るなんて楽しみ方もできる。
複雑なスタンドバトルも、このような特殊な状況をどのように切り抜けるかという推理もののような楽しみ方ができる。複雑なスタンド能力のルールの穴を探し、そこをどのようにつくのかを考察しながら観るのも『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの楽しみの一つだ。
人間のエゴとエゴがぶつかり合い、アメリカ横断レースを舞台に何が起きるのか。アニメ化にあたり、スタンドがどのように表現されるのか。「ジョジョ」ファンも、「ジョジョ」初心者も、これを機に『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのアニメを観始めるのはいかがだろうか。
<TEXT/鯨ヶ岬勇士>
【鯨ヶ岬勇士】
映画・ドラマ・アニメをメインとするフリーライター。エンタメ作品の取り巻く社会情勢や政治問題なども幅広く取り扱う。得意領域は特撮、アメコミ、ホラーなどエンターテインメント業界。X:@Sleeped_Beowulf

