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天下一品「大量閉店」は人気つけ麺チェーン店の“離脱”が原因か。「こってりが珍しくなくなった」厳しい現状――年末年始ベスト

天下一品「大量閉店」は人気つけ麺チェーン店の“離脱”が原因か。「こってりが珍しくなくなった」厳しい現状――年末年始ベスト

◆天下一品の存在意義が薄れたワケ

天下一品こってり
天下一品こってり
こってりラーメンでコアファンの多い天下一品ではあるが、ドロドロスープのつけ麺タイプの店が増えてきた影響もあると推察されている。

現在の天下一品のラーメンが他店と比較して、どれだけ優位性があるかを4つの視点(価値・希少性・模倣困難性・組織)で分析してみたい。

ラーメンに提供価値と希少性があり、また模倣されにくく、組織として持続的な運営ができている場合、競争優位性を維持できる。

これを天下一品に用いて分析すると、

①価値②希少性:かつて天下一品でしか味わえなかった業界でも突出したこってり味が他店でも同等レベルが食べられるようになり価値と希少性が低下
③模倣困難性:こってり味を極める同業者が増え追随され、模倣され易くなった
④組織:FC運営中心で他人資源を効率的・効果的に活用してリスク低減とスピーディーな展開を実現したが、その一方で、組織の管理統制が難しくなった

などが推察される。その結果、かつては誰もが認めていた「天下一品ならではの独自性と持続的な競争上の差別的優位性」が薄れてきたのではなかろうか。

◆FC加盟店であったエムピーが大量閉店を決断

今回、大量閉店する店舗を所有しているのは、天下一品にフランチャイズ(以下、FC)加盟しているエムピーキッチンHD(以下、エムピー)だ。

天下一品は、直営店ではなく、FC店を中心とした店舗展開をしている。

FC本部として「圧倒的な商品力、安定した食材の供給、キャンペーンによる集客力、創業50年以上の実績、メディアによる発信力、200店舗を超える全国ネットワーク」を持続的な競争上の差別的優位性として、そのビジネスモデルとブランド価値をアピールし、加盟店を募集。

ラーメン業態の多店舗化を計画していたエムピーは、上記の差別的優位性を持つ天下一品に魅力を感じ、経営理念共同体として協力関係を構築したものと思われる。

最初は双方の思惑が合致し、順調に進んでいたのだろうが、どこかで歯車が噛み合わなくなったのかもしれない。

そもそもFCに加盟する際は、収益性・成長性・独創性・成功の再現性・店舗展開の可能性などを基準に決定する。

今回の閉店は、今後も天下一品の加盟店であり続ける価値がなくなったと判断し、天下一品の看板を下ろして自社の成長ブランドに業態転換する方が最適と決定したのではないだろうか。


配信元: 日刊SPA!

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