──創業195年のいま、200周年に向けて計画されていることは?
「青山店を新コンセプト“レトロ・フューチャリズム”でリニューアルしました。ヘリテージを現代的に再解釈した空間で、今後は日本の全ブティックをこのコンセプトに統一していきます。200周年まであと5年。その節目に向けた準備を進められる、特別な時期に立ち会える深い幸福感を覚えています」
──「クリストフル」のブティックが他ブランドと異なる点は?
「私たちは“ホームそのもの”を提案するブランドです。家というのは、あなたご自身です。お客様との関係はとても親密だからこそ、その方のスタイルに合わせて、『マルメゾン』や『ヴェルティゴ』など、違うラインを組み合わせてご提案できるのです」



──シグネチャーの「ムード」が10周年を迎えました。魅力を教えてください。
「私たちが目指すのは、“アール・ド・ヴィーヴル(美しい生き方)”の提案です。『ムード』は、現代的なアール・ド・ヴィーヴルの象徴。中央にまとめたカトラリーをそれぞれが取って伝統的なセッティングにすることも、直接必要なものを選んで使うこともできる。使う人が好きに選べるのが面白さですね」

──エンジニア出身というバックグラウンドは経営に活きていますか?
「職人の思考や構造への理解は、ブランドの美意識を守るための重要な基盤になっています。職人技というのは、美によっておもてなしをすることなのです」
──CEOが考える「クリストフル」独自の魅力とは?
「毎日使える“特別”だと思います。例えばこのタンブラー。会話の中心になるんです。持っているだけでスペシャルな気分に。使いやすさだけでなく喜びを提供してくれる。これも『クリストフル』の象徴です」


──歴史的にも世界の王侯貴族の「リュクス」とパワーの象徴であるシルバーウェアを提供し続けてきた「クリストフル」が考える真のリュクスとは?
「それは幸福です。美しいものを使うと心が満たされます。特別なカトラリーを使う、お気に入りのカップでお茶を飲む。そうした小さな習慣に幸福が宿る。だから我々は美にこだわるんです。美しいものを通じて幸福感を届けることこそ、『クリストフル』の使命だと考えています」

BOUTIQUE CHRISTOFLE AOYAMA クリストフル 青山本店
東京都港区北青山3-6-20
営業時間:11:00~19:30
tel:03-3499-5031
定休日:年末年始
