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遠距離介護を選択したら「お母さんを一人にするなんて、かわいそう」の厳しい声…“親の介護=近くで献身的に”という呪縛

遠距離介護を選択したら「お母さんを一人にするなんて、かわいそう」の厳しい声…“親の介護=近くで献身的に”という呪縛

自分と親のことを考えた末にUターンや呼び寄せではなく遠距離介護をすることに決めたところ、周囲から「親がかわいそう」と言われてしまった――。本稿は、岩手に暮らす認知症の母(82歳・要介護4)を、東京から通いで支えて14年。介護作家・ブロガーとして活動する工藤広伸氏の著書『工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント』(翔泳社)から、一部を抜粋・再編集。離れて暮らす親を支える「遠距離介護」という視点から、その心得をご紹介します。

遠距離介護の理解はまだ広まっていない…「親がかわいそう」と言われたら?

第三者や遠くの親族などから「親をひとり残してかわいそう」「実家に帰ればいいのに」など、介護についてあれこれ言われるかもしれません。介護は親のそばにいて、手厚く行うものという考えがまだまだ根強いのでしょう。

残念ながら介護のプロでさえ、遠距離介護がどういうものか理解できていません。特に介護経験がない人ほどそういう意見を持ち、心ない言葉に悩んで傷つく介護者もいます。

遠距離介護は近くで身体介助ができない代わりに、介護保険サービスや自費サービス、自分自身も参加しながら親を支えるものです。

「親がかわいそう」と言われても、遠距離介護を手伝ってくれるわけではないので、気にせずに親と自分自身を大切にしてください。

工藤さん家の場合…何度も「お母さんがかわいそう」と言われた

私は遠距離介護について、書籍やブログなどを通じて12年以上発信を続けてきました。そのため「お母さんをひとりにしておくなんてかわいそう」「なぜ介護施設に預けないのか」といったコメントを何度も頂き、動揺した時期もありました。

しかし、介護は親のそばにいるか、施設入居かの二択ではない。親の自立と介護者の生活を両立できる遠距離介護もあるということを多くの人に知ってほしいと考え、発信を続けています。

【遠距離介護の心得】

■ 遠距離介護にあれこれ口を出してくる人は、介護を手伝ってくれたり、経済的な援助をしたりしてくれるのか。何もしないのなら、気にせずに親と自分自身の介護に集中する。

■ 親の近くであれこれ世話するだけが、介護ではない。

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