離れた親のそばにいるべきタイミングとは?…親の行動や体調の変化を注意して見守る
遠距離介護を続けるなかで、親と一緒にいたほうがいいタイミングがいくつかあります。
たとえば配偶者との死別は、親にとって心理的な衝撃が大きく、生活も変化するため、認知症が進行するケースが少なくありません。
また介護施設への入居も、認知症の親にとっては大きな環境の変化です。新しい環境に慣れるまでの間は、面会回数を増やして親の様子を注意深く見守りましょう。
入院後も注意が必要です。最近は病院の入院日数が短くなる傾向にありますが、退院後のリハビリ継続が重要です。回復の見通しがつくまで、あるいは在宅介護の態勢が軌道に乗るまで、可能な限り親に付き添うといいでしょう。
その他、薬の種類が変わったときも副作用がないかなど、できるだけ一緒にいる時間を作りましょう。
工藤さん家の場合…祖母の死で認知症の母に起きた変化
遠距離介護がスタートしてから1年後、祖母は病院で息を引き取りました。認知症の母の代わりに喪主や相続手続きをこなしながら、できるだけ母のそばにいるようにしました。
1年間病院で過ごした祖母とは別々の生活だったため、母には大きな影響はないと思っていましたが、普段の5倍の頻度で同じ質問を繰り返すなど、いつもとは違う行動が見られました。やはり祖母の死が影響したのだと思います。
【親のそばにいるべきタイミング】
次のような変化が、不安や不穏な行動につながる。
■ 親の体調に変化があったとき、生活環境に変化があったとき
■ 新しい薬が処方されたとき
■ 要介護認定の結果が出て、新しく介護保険サービスの利用を始めたとき
■ 退院後、在宅介護に切り替えたタイミング
■ 介護施設に入居した直後
■ 身近な人の死別
工藤 広伸
介護作家・ブロガー
