妥当な価格が理解できないなら、多分「割高」のはず
「高い金利をお支払いする債券です。ただし、トヨタの株価が半分以下になったら、満期日に現金ではなくトヨタの株券を渡します」という債券があったとします。高い金利に魅了されて購入したくなる人もいるでしょうが、お勧めしません。これも、手数料が割高な可能性が高いからです。
筆者の好きな「相手の立場で考えて」みましょう。トヨタの株価が半分以下になる確率を計算するのはプロの方がはるかに得意でしょうから、「そのリスクを債券購入者が引き受けてくれるなら、いくらまで謝礼を払ってもいいか」を計算して、その金額より相当少ない上乗せ金利を設定するはずです。
そもそも、これは手数料が割高だという問題以上に、「自分が背負わされているリスクがどれくらいか理解できない」ことの方が一層問題なので、筆者ならはじめから検討しないと思いますが。
「ノーベル賞受賞者が複雑な数式を駆使して開発した画期的な新商品」などと言われると魅力を感じてしまう人もいるかもしれませんが、お勧めできませんし、筆者は手を出しません。「デュアルカレンシーリバースモーゲージ債券」などというものも、同様です。隠れ手数料が割高に設定されている可能性が高いですし、それ以前に自分がどんなリスクを背負わされているのか理解できないような商品は、怖くて手が出せませんから。
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塚崎 公義
経済評論家
