
文具のとびら編集部
本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は「新春スペシャル」として3日連続で、ブング・ジャムのみなさんに2026年の展望や抱負などを語っていただきました。
第3回目はきだてさんです。
(写真左からきだてさん、他故さん、高畑編集長)*2025年11月7日撮影
*鼎談は2025年12月20日にリモートで行われました。
ブングジャム20thは作ったスライド全部やりきるまで帰りません
――最後はきだてさんですね。
【きだて】去年の年始に、「ブング・ジャムが来年 20 周年だよ」っていう話をしたわけじゃないですか(こちらの記事を参照)。
【高畑】はいはい。
【きだて】で、今年はやっぱり「ブング・ジャムは今年は 20 周年だよ」って話をせざるを得ないわけですよ。
【高畑】なるほど。
【きだて】実際ね、すでに去年の年末には、「20周年何やる企画会議」をオープンにして行って。
【他故】ファンの方を入れて会議もしましたよね。
【きだて】そうそう、そういうのを20周年に向けて積極的にやってる状況なわけですよ。で、企画会議で一番声が挙がってたのが、「いつもイベントでスライド消化できてないから、できるまでやれ」っていう。
【高畑】全部やれってね。
【他故】全部やれ(笑)。
【きだて】「残すな、スライド全部やれ」っていう。
【高畑】言われましたね。
【きだて】今までもイベント後に、今回のスライド消化率どれぐらいでした、とか言ってきたわけじゃない。今回は80%いったなとか、60%だったなとか。そんなの、見る側からしたら「作ったなら全部見せろよ」ってなるわな。
【高畑】なりますわな、当然。
【他故】そうだよね。
【きだて】その辺でちょっと申し訳ないことをしてきたな、というのはあったので。改めて打ち合わせをしまして、よし、スライド全部やろうっていう。
【他故】そうね、時間をちょっと長くしてでもやろうっていうことでね。
【きだて】最近ね、我々でちょいちょい企画会議とかやってるんですよ。
【高畑】今年はちゃんと真面目にやってるもんね。
――今年は(苦笑)。
【他故】定期的にね、わざわざ打ち合わせしてるもんね。
【きだて】3人だとサボっちゃうから。文具王の奥さんを入れてZOOMで4人でやってるもんね。サボんないように。
【高畑】「ちゃんとやってますか? 進捗はどうですか?」って言われるもんね。
【きだて】今までのブング・ジャムのイベントってだいたい8月にやってたんだけど、会場決めが5月とか。それぐらいからようやく「動き出そうか」みたいな。イベントとしては、かなりのんびりしてたのね。
【他故】まあね。
【きだて】そうやって会場も決まらないから、毎回会場がふわふわ変わるという、流浪のイベント化してたわけですよ。
【高畑】もちろんね、我々がそんなにお金がないから、安いところを探しているっていうのはあって、条件的にはなかなかね難しいんだけどね。
【きだて】今年はもう前年の秋から「スライドをやりきれるだけの時間を取れる会場を押さえよう」と意思共有してるので、その辺はまずブング・ジャムファンの皆さんにご期待いただきたいなと。

2025年8月に開催した「ハママツチョウ・ブングジャム #19」のもよう
【高畑】いいんですか? 今から言っといて。大丈夫ですか?
【きだて】こうやって自分たちを煽っておかないと。
【高畑】なるほどね。
【他故】「言っただろ」って言ってもらった方がね。
【きだて】我々も、周りにピリピリしてもらわないとできないタイプですから。ぬるま湯の中では、ぬるいままで終わっちゃう人たちなので。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】さっきのモチベーションの問題ではあるけれども、いろんな意味でね。アメと鞭でちょっと監視される部分もちゃんとね。
【きだて】そうなんですよ。
【高畑】言った手前やらねば。
【他故】そうそう、それはある。
今までそのスライドの消化率ってどんなもんだったんですか?
【きだて】昔よりはマシなんだよね。
【高畑】昔ほど悪くないけど、最初の頃にやり始めた時は、ちょっと作ってから考えようと思って600枚とか作って、実際は300枚ぐらいしか行かないとか、200枚ちょっとしかいかないみたいな。半分切ってるじゃんみたいな話あったんだけど。
【きだて】冷静に考えたらさ、1時間喋るのに600枚のスライドなんか使えるわけねえじゃんよっていう。
【高畑】そうなんだよ。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】いや何かね、伝えたくはなってしまうというのはあるので。
【きだて】自分への期待度が高過ぎる。
【高畑】申し訳ない。
【きだて】俺たちは、スライド1枚で4、5分は普通に喋れるんだからさ。
【高畑】逆に言うと、出てこなかったものに申し訳ないという気持ちになっちゃうんだよね。
【他故】ああ、それはそうかもね。
【高畑】自分の精神的なところでいくと、一応用意はしたんだっていう。話をできなかったけど、本当はやるつもりでいたんだよって。
【きだて】言い訳がましい(笑)。
【高畑】メーカーさん的には、「うちの商品紹介してくれなかったじゃないですか」ってなるじゃん。「ごめんなさい、用意はしてたんですけどね」っていう言い訳がね。
【きだて】あとは、若くてちょっと前のめりだったなというのもあり。ここ最近はね、文具王君が大分大人になったみたいで、スライドの準備もそれなりにリアルな枚数に。
【高畑】大分ね。それは現実を見るように多少なったので。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】とはいえ、出せなきゃしょうがないから、出すなら何を伝えるかっていうのは、迷うんだけど、ただ今回は、時間を延長してでも、もっとちゃんと色々やりましょうと。だから、見せたいものをいっぱい見せましょうということでやりたいよね。
【きだて】今までは、「文房具まみれの3時間」みたいなこと言ってたんですけども、今回は容赦なく後ろに延長していきますっていう。
【他故】はいはい。
【きだて】だから、途中退出はもちろんアリだけど、スライドを使い切るまではもうトークが終わりませんっていうことでね。
【他故】全部やると。
【高畑】これまで3時間っていう枠組みだったけど、大幅に最初から延長して、長い時間で設定するんだよね。
【きだて】そうそう。
【高畑】だから、3時間ではなくて、一応計画としては大幅に伸ばすつもりで。
【他故】そうね。
【きだて】聞いてる皆さんは、疲れたなと思ったら自由に出入りしてもらっていいんだけども、でも我々はやり続けるよっていう。
【高畑】今年は覚悟してきてくださいっていうか。3時間では到底終わらないっていう設定で、後ろはもっともっと伸ばすつもりで今計画を詰めてますよということだね。
【きだて】あとはね、ブング・ジャム10周年の時に本を作ったので(下写真)、じゃあ20周年も本を出そうか、という話は出てます。

【他故】それもね、ぜひ実現させたいよね。
【きだて】グッズも何個かやるかなみたいな話は出てるんですけども。あと、去年のこの鼎談で「来年20周年だよ」って言ってた時に、俺らは何を言ってたかな?と思って確認したんだけど、全国ツアーとか言ってるね。
【高畑】ドームとかね。
【他故】夢が過ぎる(笑)。
【高畑】それこそ、大人なんだから「現実を見ろよ」っていう話ではあるね。
【他故】言うのはいいけどさっていう(笑)。
【きだて】そうなんだけど、俺未だに全国ツアーの夢を捨てきれてないんだよ。
【高畑】ああでも、ミニイベントを開催するとかはできるんだったら。
【他故】どこか地方に行って、ミニでやるみたいな。
【きだて】そうそう。だから本当ね、東京近郊以外の方で、ちょっと俺らを呼んでくんないかなっていうのはあるんだけどね。
【高畑】呼んでくれるのはベストだよね。会場とか抑えたりとか、色々がなかなか難しいところがあるから。呼んでくれたり、会場があるからやりませんかっていうのはね。
【きだて】もちろん、会場を確保した上で、アゴ・アシ付けますっていうのが1番。
【高畑】ベストはそうだね。
【他故】それはそうだけど。
【きだて】なんだけど、最終的には「来てくれたら、近所の美味しいご飯のお店教えてあげます。おごらないけど」ぐらいでもやっちゃわないかっていう。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】ああ、なるほどね。
【きだて】そう、「あの店美味しいんですよ」ぐらいの情報くれるだけでも、もうやっていいかなと。
【高畑】あとは「ここにみんな集まれると思うんですよ」っていう。ほら、その人1人しかお客さんいないとちょっと寂しいじゃない。
【きだて】そうね、つらいからね。
【高畑】だから、「地域のみんなが集まるからやってくれよ」みたいなね。
【他故】トークライブ会場とかじゃなくてもいいから、「カフェでも集まれます」とか場所を1つポンと用意しといてもらえて、「このぐらい来ますよ」って言ってもらえるとそれはそれで面白いと思うよ。
【きだて】やっぱり、人数的にも3人を呼ぶってなると、ちょっと大掛かりになってくるとは思うので。
【高畑】だから、結構厳しいと思うんだけど、やりたいっていうのはあるね。昔はあったんだよね。イベントでね。九州のデサキさんとかさ、そういうところで。
【他故】あれは本当に面白かった。
【高畑】旅費を出してくれたので、あの時は非常にありがたかったけど。うんなんかね。
【きだて】ありがたかったけどさー。あの時は当日朝に文具王と他故さんの飛行機が遅れて、前乗りしてた俺が、最悪の場合は一人でトークできるように、早朝からスライドを必死で組み直していたという。あのハラハラを味わうのは二度とごめんですけども。
【他故】宮崎に着かないかもしれないって話だったからね、朝の段階で。
【高畑】でも、東北だったり、九州だったり、関西もそうだしどこでもいいんだけど、そういうのがあるといいよね。
【きだて】そうなんですよ。
――興味があるところはご連絡くださいってことですかね。
【高畑】ぜひご連絡ください。
【他故】お店に貢献できる可能性もあるので、文房具店さん主催で呼んでいただいたも全然いいですよ。
【きだて】それが本当は1番いいね。
――興味があるお店は、文とび編集部までご連絡ください。
【きだて】ブング・ジャム20周年でその大きいイベントをやりつつ、全国ツアーもやりたいねっていうのが1つ。あとは何かね?
【他故】「文具マーケット」が一旦休止じゃないですか。
【きだて】「文具マーケット」を全国でやりたいっていう思いがあったので、それがちょっと煮詰まった感があって、今あちこちへ行きたい欲があるんですよ。
【高畑】「文具マーケット」でさ、それこそいろんなとこで開催したじゃん。福岡でもやったし。大阪とか京都でやったりとか。あと、大人の遠足もやったりしてたもんね。

2025年3月に福岡で初開催した「お出かけ 文具マーケット in 福岡」
【きだて】そうそう。
【高畑】割といろんなイベントやってたもんね。
――「文具マーケット」は、2月ので 1 回お休みになっちゃうんですか?
【きだて】6月がラストですね。
【他故】あとは、10周年の時みたいにグッズ的なものも。
【高畑】一応何か作ろうっていうことで色々企画はしてるからね。
【他故】それも実現すると本当にいいなっていうね。
【きだて】文房具界隈の中でも、我々はもうすっかりおじいちゃんになってしまいましたけれども、一応キャリアとしては大分長くやってるわけじゃないですか。
【高畑】そうですね。
【きだて】後ろに続く人たち、なんて言い方をすると上から目線でやらしいんですけど、それこそYouTubeで文房具を紹介してる人たちも、そのまま頑張れば一応これぐらいまでは続けられるよっていう。
【他故】まあね。20 年できるぞっていうね。
【きだて】とりあえず、しがみつけば20年はなんとかなるよっていうのをね、前を切ってやっていってるつもりなので、みんなも長く頑張ろうね。
【高畑】ブング・ジャムでイベントをやるっていうのが、僕にとっても初めてだったんだけど、きだてさんはそれよりさらにキャリアが長いわけだよね。
【きだて】うん。
【高畑】きだてさんがやり始めたのがいつ頃なのかな。ブング・ジャムは2007年からだよね。
【きだて】確か、2001年か2002年ぐらいからかね。
【高畑】Webページはもっと前からやってんでしょ?
【きだて】そうそう、Webページは俺もだし、文具王もやってたわけですけど、
【高畑】2000年より前の、97年からやってるよね。
【きだて】そう。だからひょっとしたら文具トークを始めて25周年になるのか。
【高畑】それはすごいよね。
【きだて】多分、俺が日本っていうか、世界初の文房具トークイベントの話者でしょ。
【高畑】あ、そう?
【きだて】多分そうじゃないかな。
【高畑】だとだとしたら、25周年としてのソロライブみたいなものがあってもいいと思うし。
【きだて】それは、一昨年にイロブン25周年をやっちゃったから。
【高畑】あ、そうか。
【他故】そうだね。やってたものね
【きだて】イロブンのサイトは99年からだったから。
【高畑】我々も20年やってきて、今回イベントをお祭りだからちょっと派手にやるってのはもちろんそうなんだけど、我々も何かしらアップデートしていかねばなっていう気は今話を聞いていてちょっと思ったね。いつも通りスライドを見せて、いつも通りやるのももちろんいいし、続けることも大事なんだけど、我々がジャムの活動もそうだし、YouTubeもそうだし、ラジオもそうだし、みんなそれぞれ文具を紹介し続けてるわけだけど、そこで何かできたらいいのかな。きだてさん的には何かないんですか?
【きだて】何だろうね。
【高畑】「ペン栽」にはまってたりとかさ、新しい文化を作るみたいなところもあったりするじゃないですか。
【きだて】あれはもう、その時々の思いつきをポンとやっては消化してみたいなのの繰り返しだったので。何かを思いついたらやるよ、ぐらいの感じだよね。改めて、構えて何かをするという体質じゃないんだよ。思いつきだけで生きてる人間なので、もうしょうがない。俺はもうこのまま、思いつきで死んでいくよ。
【高畑】いやだからこそね、今年の思いつきを見たいなっていう気もちょっとするよね。
【他故】それはそうだよね。今すぐ言えないのは当然だけど、ブング・ジャム20周年で終わらずに、その先を見たいよね。
【高畑】だから、「きだてさんは最近こんなことやってんだ」みたいな。ジャムとしてのアップデートは僕らも頑張ってやるとして、きだてさんのアップデートとして「今年はこれじゃ」みたいなキーワードがあれば。
【きだて】やろうと思ってるのは、前もちらっと言ったけど、ペンのグリップ評論。
【高畑】ああ、はいはい。いいとおもう。
【きだて】グリップ評論とノックノブ評論は、前からずっとやりたいと思ってたから、その辺は形にしていきたいよね。グリップはとりあえずやる。ノックノブの場合は、余力があれば今後やっていくっていう。
【他故】うんうん。
【きだて】ペンを選ぶ上で、ノックノブとかみんな大事にしてないじゃないですか。
【他故】そこで選ぶってことはないかな。
【きだて】ノックノブの押し心地って大事じゃん。ノブの太さとか押し圧とかさ。
【高畑】大事だね。
【きだて】そういうところをさ、我々はちょっとないがしろにし過ぎてきたかもしれない。書き味とかインクの発色ばかりじゃなくて、もっとどうでもいい細部を見ていこうぜっていうのはずっと考えてるよね。
【高畑】特にきだてさんは、グリップに関して言うと、多分業界一厳しい目を持った人だとは思うので。
【きだて】厳しい手を持ってるのかな。
【高畑】そう、厳しい手を持った人だ。
【他故】厳しい手(笑)。
【高畑】「いや、別にこれで困らないじゃん」って言ってしまうと、それで終わっちゃうところを、さらに深く掘っていくということができる人だと思うので。グリップといえばきだてさんっていうで、僕の中ではすごく前からね、筆記具が出るたびに、このグリップどうかっていうきだてさんの意見っていうのはすごい気になるところなので。
【きだて】それは、君ら2人がそれを言い過ぎるせいで、なんかやたらと盛り上げられてる気もするんだけど。
【他故】いやいや(苦笑)。
【高畑】キャラがあるんだからさ。
【他故】その違いというか差があるからこそ幅が広がるんじゃん。
【高畑】手汗組組長としてのきだてさんのグリップ評っていうのは、それはそれで別に偏っててもいいと思うんだけど。きだてさんの評としてこうだっていうのを見てみたいよね。
【他故】まとめて見てみたい。
【きだて】まあ、今まであんまり語ってる人のいないところなので、やっとこうかという感じで。
【高畑】早く旗を立てた方がいいよ。
【きだて】今までもいろんなろころに旗を立てたけど、お金になんないから放棄してきたんだよね。
【きだて】ははは(笑)。
【高畑】さっきの木軸ペンと一緒でさ、耕してたら何かになったかもしれないジャンルもあると思うんだよ。俺はそう思ってんだけどな。
【きだて】そうかな。
【高畑】だと思うよ。だからイロモノ文具もここまでできているっていうのは、しかもその積み上げがすごいじゃない。容易には追いつけないからさそう。
【他故】そうそう、きだて氏は種まきが上手いんだよ。
【高畑】そう思うよね。
【他故】ただ、その育った芽をその後に見に行かないから。実際には、その育った芽を見て、あなたに憧れて業界に入っている人がいるわけじゃないですか。あなたのペン栽の記事を読んでライターになった人もいるんですから。
【きだて】何か、あれは申し訳なかったな。
【高畑】僕と他故さんは、きだてさんのコンテンツを、きだてさんより評価してるんですよ。
【他故】そう、すごく楽しんでるんだよ。
【高畑】きだてさんの、特にイロブンっていうのは、きだてさんが諦めるのが早過ぎるって俺はすごい思ってるので。
【きだて】これに関してはね、イロブンで歯を食いしばり過ぎて、もう歯がツルツルになって抑えが効かないんだよ、多分。
【高畑】王貞治みたいなことを言うなっていう。でもさ、今だからこそそれをさ、もう一回シャレにして面白がっていくっていうのは、それができるのってきだてさんのすごい強みだからさ。
【他故】もう一つ僕が見たいなと思ってるのは、あなたが今まで作ってきたコンテンツを改めてずらっと並べて、「この時期これやりました」って言った時に、そのコンテンツを例えば僕らが1個引き継いてみて。記事書くみたいなのってすごく面白いと思うんですよ。
【きだて】ああそう。
【他故】今ペン栽やったらどうなるか、みたいなものをやるとかね。
【高畑】ペン栽もそうだし、消しゴム香道にしたって、いろんな面白さがあると思うので。最初の種まきとしては、きっと面白いなと思うところはあるので。
【他故】今年はきだて氏の再発見もぜひ。
【高畑】そう。再発見とその中から何かをやるっていうのは、普通に期待しますぜっていう。
【きだて】何かはげまされちゃったな。
【他故】いやいや、絶対面白いと思うんだけど。
【高畑】可能性めっちゃあると思うんだよね。きだててさんが諦めるほど悪くないって絶対そう思うよ。
【きだて】そうかな。
【他故】少なくとも、僕ら3人の中で面白がりのパワーでは最大級なんだから。
【高畑】イベントでしか見せてくれてないものって、イベントに来る人の100人ぐらいは知ってるけど、あれってすごい面白いと思うのね。毎回テーマを決めて、はさみだったり定規だったり、ああいうのとかもすごい面白いと思うんだけど。もちろんそのそのまんま全部じゃなくっていいと思うけど、個々に面白いネタがあるから、その中からそのちょっとずつピックアップして、ちっちゃい小ネタとして見れたら。それが動画なのか、動画が苦手ならnoteとかそういうテキストベースでもいいと思うし。だから、『Bun2』に書いてる原稿が面白いんだよ。
【他故】まずはあれが面白いんだよね。
【高畑】あれでも真面目だと思うので、きだてさんのオウンドメディアとしたら、もっとふざけた方がいいと思うんだけど。ふざけた評論を真面目にやれるのはきだてさんの得意なとこなので。
【きだて】イロブンのサイトを、もうちゃんと一回やるか
【高畑】それは絶対いいよ。やったらいいと思うよ。今だったらサイトをやるじゃなくって、noteに記事を書いてくでいいと思うんだよ。サイトを最初から作ると大変じゃん。だから、noteに1本ずつ記事を上げていくので全然いいと思う。それが上がるだけで全然違うと思うよ。だって、きだてさんのコンテンツは、みんな知らないんだもん。
【他故】本当にもったいない。
【高畑】周りで見てる人達って、きだてさんがイロモノ文房具で散々やったことを知らないから、「パンチングボールペン」をいっぱい並べて紹介するだけでも、みんなからしたらすごいんだよね。だから、イロブンサイトに書いてあったあの記事をもう1回転載していくといいと思うんだよ。
【きだて】俺が若干しょんぼりしてた顔するから、みんなに励まされちゃった。
【他故】そういう意味じゃないよ。
【高畑】いやいや期待してんだって。マジできだてさんのコンテンツの面白さを、もっとみんな知れって思うんだよ。
【他故】それはそう思う。
【高畑】イロブンサイトが古くなっちゃって、みんな見なくなっちゃってるから、もったいんだよね。
――『Bun2』のきだてさんの記事は、毎回「あれが面白かった」って読者のはがきが届きますからね。それは絶対いろんな人に読んでもらった方がいいですよ。
【他故】だと思います。
【きだて】ちょっと気を取り直して頑張ります。
【他故】ははは(笑)。
【きだて】一緒にブング・ジャム20周年で頑張りますので。
【他故】それはもちろん、我々も頑張るので。
【高畑】単なる老害にならないように頑張らないとね。
【他故】それは間違いなくね。
【高畑】人が作ったものにケチつけるような老害でいるのもちょっと何なので、自分たちが面白いと思うことを発信していきたい。
【きだて】まだまだケチをつけられる側で行きましょうやってことだね。
【他故】それでいきましょう。
【高畑】ということで、「今年も頑張るぞ」という2026年です。
――今年も期待しています。
プロフィール
高畑 正幸(たかばたけ まさゆき)
文具のとびら編集長。学生時代に「究極の文房具カタログ」を自費出版。「TVチャンピオン」(テレビ東京系列)の「文房具通選手権」では、3連覇を達成した。サンスター文具に入社し商品企画を担当。現在は同社とプロ契約を結び、個人活動も開始。弊社が運営する文房具のWebマガジン「文具のとびら」の編集長も務めている。著書は『究極の文房具カタログ―マストアイテム編―』(ロコモーションパブリッシング)、『究極の文房具ハック』(河出書房新社)、『そこまでやるか! 文具王高畑正幸の最強アイテム完全批評』(日経BP社)、『文具王 高畑正幸セレクション 一度は訪れたい文具店&イチ押し文具』(監修/玄光社)、『究極の文房具カタログ』(河出書房新社)、『文房具語辞典』(誠文堂新光社)と、翻訳を手がけた絵本『えんぴつとケシゴム』(KADOKAWA)。新著は『人生が確実に幸せになる文房具100』(主婦と生活社)。
https://bungu-o.com/
きだて たく
小学生の時に「学校に持っていっても怒られないおもちゃ」を求めて、遊べる文房具・珍妙なギミックの付いた文房具に行き当たる。以降、とにかく馬鹿馬鹿しいモノばかり探し続けているうちに集まった文房具を「色物文具=イロブン」と称してサイトで公開。世界一のイロブンコレクターとして文房具のダメさ加減をも愛する楽しみ方を布教している。著書に『イロブン 色物文具マニアックス』(ロコモーションパブリッシング)、『愛しの駄文具』(飛鳥新社)など。
色物文具専門サイト【イロブン】http://www.irobun.com/
他故 壁氏(たこ かべうじ)
小学生のころから文房具が好きで、それが高じて文具メーカーに就職。ただし発言は勤務先とは無関係で、個人の見解・感想である。好きなジャンルは書くものと書かれるもの、立つ文房具と薄いペンケース。30分間文房具のことしか語らないトーク番組・775ライブリーFM「他故となおみのブンボーグ大作戦!」パーソナリティ。たこなお文具情報室所属。
「他故となおみのブンボーグ大作戦!」番組ホームページ https://daisakusen.net/
