◆20代女性の大家が言い放った「スカッとする一言」

「それでもY美さんは怯むことなく、『ルールを守らずほかの人に迷惑をかける人には、このアパートから出て行ってもらうようになりますが、いいですか?』『場合によっては、警察へも相談させてもらいます』とピシャリと言い放ったのです」
ただ、それだけでなく、「私は小さい頃からHさんのことを尊敬していて大好きなので、これからもずっとここの住人でいてほしいんです。よろしくお願いします!」と、場をまとめてみせたのだ。
◆Hさんからの謝罪の言葉
Hさんはプライドもあってか、その場で怒り狂い、無言で立ち去ってしまった。しかし、後日謝罪があったようだ。「大きなトラブルに発展するかもと心配していたのですが、数日後にHさんと会った時、『ずっと昔から話し相手だった大家が亡くなって寂しかった。気づいたらなぜかあんなことをしてしまっていて恥ずかしい。申し訳ない』と謝罪がありました」
そして、「同じアパートに住みながら、Hさんの寂しさに気づいてあげられなかったことを反省しました。お年寄りになると、友人も少なくなって寂しくなるとわかっているのに、ひと言でも声をかけるようにすればよかったと思ったのです」と清水さんは続ける。
「そしてこのことをキッカケに、Hさんと会ったときは会釈だけでなく言葉で挨拶をし、一言・二言交わすよう意識するようにしたんです。すると、Hさんの様子がグングン変わって、いまではアパートの掃除を積極的にやっている姿も目にするようになりました」
何かあれば “老害”や“〇〇ハラスメント”などという言葉で他人を非難してしまうことも多い今日。迷惑な人に注意したり叱ったりすることも大事だが、そのあとには周りの人たちが受け入れ、原因を取り除いてあげることも大切かもしれない。
<TEXT/山内良子>
【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

