いつまでも輝く女性に ranune
家賃は「一軒家で2万5千円」離島に移住した30代女性が語る“自分らしい生き方”「東京は失敗できない空気があったが…」

家賃は「一軒家で2万5千円」離島に移住した30代女性が語る“自分らしい生き方”「東京は失敗できない空気があったが…」

◆東京より「島にいるほうがラク」

――東京での暮らしも経験されていますが、対馬での暮らしのほうが気疲れは少ないですか?

えりやん:人にもよると思いますが、私は島にいるほうがラクですね。東京にいる時って、なんか正解がきっとどこかにあって、そこに当てはまらないといけない、頑張らないといけない、失敗しちゃいけないみたいな。今思い返すと常に張り詰めていたような気がします。もちろん、自分が頑張りたい事があるから東京で挑戦していたので当たり前ではあるのですが、島にいると気持ちがすごくゆったりしていますし、みんなの心にゆとりがあって温かさを感じますね。

――今後再び東京に行って何かに挑戦したり、故郷の福岡に戻るといった選択肢はありますか?

えりやん:お仕事の機会を頂けたりすれば、出張などで行くこともあると思いますが、今は対馬を拠点で頑張りたい気持ちが強いです。何年か先、海外に目が向く可能性もあるかもしれませんが、目の前のことも頑張りたいなと。ダンス教室は教える人が私だけなのですが、やはり教え子たちにはいろいろなダンサーと触れ合ってほしいので、釜山からダンサーを月1くらいで呼べたりしないかなと考えています。

 あと、上対馬町文化協会という団体にも所属しているのですが、そこに伝統和太鼓のグループがあるんです。太鼓とダンスでコラボした地域振興もあるといいかなとも考えていますし、対馬を盛り上げていきたいんです。

◆現状では対馬に選択肢が少ないから…

――対馬のアイコンのような存在として、今後も活躍の場を広げていきそうですね。

えりやん:自分が30歳になり、最近では若い世代に何かを残していきたいなという気持ちも芽生えています。周囲にいる若い子から、私が携わっている喋る仕事(ケーブルTVの番組リポーター、イベント司会など)に興味があると言ってもらえたり、ダンスの教え子が「お芝居やダンスでもっと頑張りたいから」と福岡のタレント養成事務所に行ってくれていたり。そういうことって、すごく夢があっていいなと。なので、若い子たちが自分を磨ける環境も作っていきたいんです。最近では、後輩の子にイベントの司会を任せる機会も増えてきました。

 島では若い人がどんどん少なくなっていますし、自分を磨く環境だったり、選択肢が少ないんです。仕事も限られているのでUターンしづらいとも思いますしね。選ばなければ職場はある程度ありますが、若い世代は自分のやりたいことだったり、得られる報酬が大事になってきますよね。そこをどうカバーしていけるのかが大きな課題だと感じています。対馬はさまざまなことに挑戦できる環境だと思うので、挑戦意欲のある若い世代の方にも来てもらって、一緒に楽しみながら暮らしてもらえたら嬉しいなと思います! 私もしてもらったように、そんな若者たちを応援していきたいです。

 それと、対馬の比田勝港が「海業」(海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用して、地域の賑わいや所得、雇用を創出する事業)のモデル港の一つに選ばれていて、水産物の販売や加工、漁港での食堂、漁業体験、遊漁、漁村を活かした宿泊施設の計画などが進められているんです。私もその検討会に参加しているのですが、そういった側面からも島を盛り上げていければと考えています。

<取材・文/浜田哲男>

【浜田哲男】
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
配信元: 日刊SPA!

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