今回は、新幹線の中でとんでもない目に遭った男性を取材しました。ただ、そこには思わぬ展開があったそうです。
◆出だしから暗雲感じる旅の始まり
広告代理店に勤める藤川さん(仮名・35歳)は、連休を利用した九州旅行に胸を弾ませながら久々の新幹線へ乗り込んだのですが、その高まる気持ちはわずか数秒で打ち砕かれたといいます。実は、在来線で人身事故による遅延があり、出発数分前に品川に到着した藤川さんは、ダッシュでホームに向かいギリギリセーフで新幹線に乗車できたそうです。ただーー。

通路側に座る若い男性の頭上には、段ボールやバッグがぎっしり詰め込まれ、棚のすき間というすき間が完全に占拠されていたのです。周囲を見渡しても同じような状態で、荷物を置くスペースなどどこにもありません。
「正直、あの量を見た瞬間、“全部この人の……?”と目が点になりましたね」と藤川さんは苦笑いしながら振り返ります。
藤川さんは、自身の荷物もそこそこあったので、その男性にスペースを開けてもらうように声をかけたそうですが「後から乗ってきて図々しい奴だな。無理だよ」と一蹴されたそうです。
見た目の威圧感や態度から、揉めごとになるのは避けたほうが賢明だと判断した藤川さんは引き下がることに。しかし、この状況を記録しておくべきだと感じ、棚を占領する荷物の様子をスマホで撮影したといいます。
◆抑えきれない怒りをSNSで拡散
しばらくして、隣の男性はしばらくすると大きないびきをかき始めたそうです。藤川さんはその雑音を聞きながら、棚の状態と男性の態度を思い返していると、次第に怒りが込み上げてきたといいます。「本当に腹が立って……。でも直接言い返す勇気はなくて、気持ちの行き場を失ってしまって。結果的に、撮った写真をSNSに『こんなのあり? せっかくの九州旅行の新幹線車内、今これ』と投稿しちゃったんです」
「一種の“愚痴”のつもりでした。でも、投稿して数分で“いいね”が増えていって、『非常識すぎる』、『どういう神経?』とか、コメントも次々に来て……。驚きましたけど、同時に救われた気持ちにもなりました」
エキサイトするSNSのスレッドとは対照的に、車内は静まり返ったままでしたが、藤川さんのスマホの中では、まさに嵐のような勢いで投稿が広がり続けていたそうです。

