加齢で体が疲れやすくなった、は間違い!? 「実際に疲れているのは体ではない」と、疲労医学を専門とする梶本修身さんは言います。まずは症状をセルフチェックしてみましょう。疲労の原因となる自律神経の“サビ”について教えてもらいました。
1つでも要注意!【セルフチェック】

はじめに、次の症状で当てはまるものをチェックしてみましょう。一つでも当てはまる人は要注意です!
●朝起きたときにだるさを感じる
●起床後4時間以内に眠くなる
●布団に入って5分以内に眠ってしまう
●バスや電車でうたた寝をしてしまう
●お風呂に入るとすぐのぼせる
●物忘れやうっかりミスが増えた
●いつもなら楽しみなことが億劫に感じる
●好きな趣味でも飽きやすく集中力が続かない
起床して4時間後は、最も覚醒度が高い時間帯。この時間に眠くなるのは、疲れが抜けていない証拠だと言います。また、自律神経の機能が落ちると、体温調整が機能せず、のぼせやすくなります。
朝からだるい&疲れの原因は自律神経の“サビ”!

年齢を重ね「体が疲れやすくなった」という声をよく聞きます。しかし「実際に疲れているのは体ではない」と、疲労医学を専門とする東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんは言います。
「疲れの原因は、実は脳の中にある“自律神経の疲れ”です。自律神経には、体を活発に動かす際に働く交感神経と、安静時に働く副交感神経があり、相互に働いて心拍や発汗などを調整しています。
しかし運動や環境の変化、ストレスなどによって交感神経の緊張状態が続くと、自律神経の中枢が消耗します。
それを食い止めるため、自律神経は眉間付近にある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)に信号を送り、これ以上、体を動かさないよう『体が疲れた』と錯覚をさせます。疲れは、自律神経からのSOSなのです」と梶本さん。
■年齢とともに自律神経の機能は低下!
問題は、自律神経は非常に老化が早いということにもあります。自律神経の機能は、50代で20代の3分の1にまで低下します。加齢によって疲れやすくなるのは、単に筋肉の老化だけでなく、自律神経の老化が進むからです。
「自律神経が活動すると、活性酸素が発生し、細胞が酸化して“サビて”しまいます。その繰り返しによって自律神経の機能が低下し、疲れを感じやすくなります。サビきった自律神経の回復は難しく、普段から極力『自律神経を疲れさせない』ことが大事」と梶本さんは言います。

