自律神経の疲れが長期化すると“病気のタネ”に

自律神経を疲れさせる要因はさまざまなことが考えられますが、コロナ禍を経て増えているのが“精神的ストレス”だそう。
「落ち着いたとはいえ感染の不安もまだあり、夫が家にいて生活リズムが狂う、一人の時間が持てない、など“自分の領域”を失ったストレスが顕著です。これは運動由来の疲労などと違って自覚しにくいです。
自覚なしに疲れが蓄積していくと、頭痛やめまいなど自律神経失調症に見られる不調が現れ、長期化すると、認知症や生活習慣病、がんなどの発症リスクにつながります」と梶本さんは注意喚起をします。
■自律神経の疲れでまず起こる症状は……

●全身の倦怠感
●注意力、意欲の低下
●頭痛、めまい
【疲れを放置すると発症リスクがある病気】
●認知症
●生活習慣病
●がん
疲れが長期化すると、全身のだるさや頭痛、めまいなどの症状が現れます。さらに、免疫力の低下、血管の老化も進み、認知症や生活習慣病、がん発症のリスクも高まります。
そうした“病気のタネ”を一掃するために、次回からは自律神経を消耗させない方法を「睡眠」と「生活習慣」に分けて紹介していきます。
教えてくれたのは梶本修身(かじもと・おさみ)さん

1962(昭和37)年生まれ。東京疲労・睡眠クリニック院長。医師・医学博士。大阪大学大学院医学研究科修了。2003年より産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。近著に『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム刊)などがある。
取材・文=新井理紗(編集部) イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。

