いつまでも輝く女性に ranune
第百三十六話 小寒の花絵「オンシジウム」

第百三十六話 小寒の花絵「オンシジウム」


202026年1月5日から二十四節気は「小寒(しょうかん)」に

寒さが本格化していくころを表した節気です。
二十四節気では「小寒」から「大寒」にかけてが、一年でもっとも冷え込みの厳しい時季にあたりますが、冬至を越え、日差しの長さはわずかずつ増えはじめています。厳しさの中に、次の季節への兆しがひそむときです。

 

小寒の季節感

■ 1月7日「七草」
七草粥をいただき、一年の無病息災を願う日です。正月のごちそうで疲れた胃腸を休め、からだを整える意味合いも持っています。

■ 寒中見舞い
小寒から立春前日までが「寒中」にあたります。この期間に送る寒中見舞いは、厳寒の折の健康を気づかう日本独自の習慣です。年賀状とは異なる、落ち着いた挨拶として受け継がれてきました。

■ 寒稽古・寒仕込み
武道や芸事の世界では寒稽古が行われ、また味噌や酒などの寒仕込みもこの時季に最盛期を迎えます。低温が雑菌の繁殖を抑え、ゆっくりと質を高めていく――小寒は、心身や暮らしを「鍛え」「整える」時間でもあります。

こうした、正月の華やぎから日常へと移り変わる節目に、凛とした空気をまといながら空間を明るくするのが、オンシジウムです。

冬に軽やかな光をもたらすラン ― オンシジウム

□出回り時期:通年
□香り:あり(一部品種)
□学名:Oncidium
□分類:ラン科 オンシジウム属
□別名:オンシジューム、群雀蘭(むれすずめらん)
□英名:Oncidium、Dancing Lady Orchid
□原産地:中央~南アメリカ
□花言葉:可憐、清楚、一緒に踊って

■ オンシジウムとは
オンシジウムは、黄色を中心とした小花が枝分かれしながら連なって咲くランの仲間で、300以上の種があるとされる大きな属です。繊細な茎にひらひらと花弁を広げる姿は、踊り子を思わせるとして親しまれてきました。

ランの中では比較的丈夫で、切り花としても長持ちしやすいのが特徴です。寒い季節でも軽やかな印象を保ち、空間に動きと明るさを添えてくれます。

■ 名前の由来
・Oncidium(オンシジウム)
ギリシャ語の onkos(こぶ・ふくらみ)に由来し、唇弁の基部にある突起的な形状を指したものとされています。

・ダンシングレディ
英名 Dancing Lady Orchid は、花の形がドレスを広げて踊る女性に見えることから生まれた呼び名です。

■ 歴史
オンシジウムは18〜19世紀、ヨーロッパで進んだランの蒐集と温室栽培の流れの中で広く知られるようになりました。多様な自生地を持つことから品種改良が進み、現在では花色やサイズ、咲き方の異なる多くの園芸品種が流通しています。

日本には明治期以降に紹介され、切り花市場では冬から春先を彩るランとして定着してきました。

配信元: 花毎

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