いつまでも輝く女性に ranune
ダウン症の書家・金澤翔子さん!育った街で喫茶店を始めて新たな道へ

ダウン症の書家・金澤翔子さん!育った街で喫茶店を始めて新たな道へ

「喫茶店の翔子」は、体調がよくおしゃれになりました!

「喫茶店の翔子」は、体調がよくおしゃれになりました!

「翔子は昔から人を思いやる子で、寂しそうな人がいたら助けようとする子。そして接客が大好き。私も“喫茶店”という場所が若い頃から大好きでした。この街に暮らすというだけでなく、翔子が街の人たちの居場所をつくる――すごくいいじゃないですか。手伝ってくれるスタッフも、徒歩圏内に住んでいる50代以上の方ばかり。本当にこの街に翔子とみなさんの居場所ができたんです」

「喫茶店の翔子」は、体調がよくおしゃれになりました!
遠方から画廊を見に来られたお客さまにサインをする翔子さん

「メニューもみんなで考えてます!ぜひ、いらしてください!」

「メニューもみんなで考えてます!ぜひ、いらしてください!」
自慢のメニュー。お食事(800円~)もスイーツ(500円~)も充実

11時の開店に翔子さんは遅れたことがありません。お客さんは途切れることなく訪れ、ランチタイムの忙しさは目が回るほど。翔子さんは、スタッフたちと連携してオーダーを取り、ドリンクや食事を運び、洗い物や会計もこなします。

「メニューもみんなで考えてます!ぜひ、いらしてください!」
以前、お客さまが作ってくれたプレート。この店にぴったりの言葉です

「翔子にとってよかったことが3つあるんです。私たちはこれまで講演会の依頼はなるべく断らなかったので、日本全国を飛び回っていて、毎日が強行軍でした。翔子は、みんなが喜ぶためなら何でもする子ですから、文句一つ言わない。

でも夜眠れなかったり太ってきたり、自律神経が乱れてしまっていたんですね。それが、喫茶店を始めてからは、すっかり生活が落ち着いて健康的になったんです。それにおしゃれになりました。

以前は、くすんだ色の服ばかり着ていたのですが、今は明るい色の洋服を着て、ネイルにも気を付けてます。3つ目は爪噛みの癖がなくなったこと。なかなかやめさせられなかったのですが、きれいになくなりました。これも翔子の気持ちが落ち着いたからですね」

こんなに幸せなことはない、と泰子さんは穏やかに笑います。

「翔子がダウン症だとわかったとき、私は絶望し、翔子より先には死ねない、と思い詰めました。それが二十歳で書家としてデビューして大成功をおさめ、今はこうして思うままにお客さまを喜ばせている――本当に神様には感謝しかありません」

東京・久が原駅からライラック通りを歩いてみてください。街に溶け込む翔子さんに会えますよ。

「アトリエ翔子」(1階:喫茶/2階:ギャラリー)

「アトリエ翔子」(1階:喫茶/2階:ギャラリー)

1階はランチメニューも充実したカフェスペース。一緒に働く仲間もこの街の住人たちです。一番左が相原さん。2階には翔子さんの作品が展示されています。

住所:東京都大田区久が原3‒37‒3

営業:11時~18時(日・祝日定休)

『お母様 大好き』

『お母様 大好き』

ハルメク刊/1320円
ひとり暮らしを始めるまでの翔子さんの軌跡をエッセーでたどった1冊です。ハルメク通販でお求めください。

取材・文=岡島文乃(ハルメク編集部)、撮影=中川真理子

※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年5月号を再編集しています。

※記事中の情報は、2025年4月現在のものです。

配信元: HALMEK up

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