
自分では「冷えていない」と思っていても、実は気がついていないだけの“隠れ冷え症”。更年期に多くなることをご存知でしょうか?
一見冷えとは関係なさそうな不調も、もとをたどると“隠れ冷え症”が原因だった⋯⋯ということも。
日頃冷えをあまり気にしていない人や、冷え対策を見直したい人は、この機会に“隠れ冷え症”を招く原因と養生法をチェックしてみてください。
ほてりに隠れて水面下で進行する、下半身や内臓の冷え

新年を迎え、季節は二十四節気(にじゅうしせっき)の「小寒(しょうかん)」に。1年で最も寒くなる「寒の入り(かんのいり)」を迎えました。この時期にいちばん気になる不調は、やっぱり冷えですよね。その一方で「私は冷えがないから大丈夫」という人もいることでしょう。
でも果たして、本当に冷えていないのでしょうか? 暖房や厚着のおかげで体の表面は暖かくなっているけれど、実は体の奥が冷えている“隠れ冷え症”だった⋯⋯なんて可能性もあるかもしれません。実際に更年期になると、冷えに悩む人が増える半面、冷えているのに自覚がない“隠れ冷え症”も多くなるのです。
ではなぜ、更年期になると“隠れ冷え症”が多くなるのでしょうか。
それは、上半身がほてりやすくなるので、冷えがあっても体感的には「暑い」と感じてしまうため。
上半身がほてるということは体の熱が上半身にかたよっている場合が多いので、下半身は冷えている可能性が高いものの、ほてりに隠れてしまいなかなか気づくことができません。そのため冷え対策が後回しになってしまい、知らない間に下腹部、腰、おしり、太もも、そして体の深部である内臓などに冷えが侵入してしまうわけです。冷えを自覚して悩んでいる人よりも、冷えをほったらかしにしてしまいがちなぶん、ある意味でより深刻とも言えそうです。
あなたは“隠れ冷え症”?よく見られる不調とセルフチェック法

では、“隠れ冷え症”の場合、具体的にどんな状態になるのでしょうか。現れやすい不調としては、主に次のようなものが挙げられます。
□腰痛、腰の重だるさ
□下半身のむくみ
□足がつる、こむら返り(夜間に多い)
□膝痛、関節のこわばり
□頻尿、残尿感
□水っぽいおりものが増えることがある
□食後の強い眠気やだるさ
□おなかがはりやすい、ガスが多い
□下痢や軟便が多い
□肌のくすみ、クマ
□髪が傷みやすくなる、爪が弱くなる
冷えとは一見関係なさそうな不調も多く含まれていますが、“隠れ冷え症”の場合、胃腸や腎臓、子宮などの内臓が冷えている傾向があるため、排尿機能や婦人科機能、消化機能、そして血行不良に関わる不調も現れやすくなるのです。冷えは実感していないけれどここに挙げた不調で当てはまるものがいくつかある⋯⋯という人は、“隠れ冷え症”かもしれません。その場合はぜひ、次のチェックをしてみてください。
【“隠れ冷え症”セルフチェック】
朝起きたとき、または夜寝る前に、パジャマの上から
みぞおち → 下腹部 → 腰 → お尻 → 太もも → ふくらはぎ → 足首
の順に手のひらでなでてみましょう。
「思ったよりも冷えているな」と感じる場所がある場合は、“隠れ冷え症”の可能性が大。その場合は次項で紹介する養生法をとり入れて、生活習慣を見直してみるといいでしょう。

