γ-GTPが高いときにチェックしたいポイント

ここからは、γ-GTPが高いときにチェックしたいポイントをご紹介します。
アルコールの摂取量
アルコールを過剰摂取すると、肝臓がアルコールに反応して、γ-GTPが多く作られるようになります。この状態が続くと肝細胞が破壊されて血液中に多くのγ-GTPが放出され、これにより数値が上昇します。
また、アルコールが肝臓で分解されたときには「アセトアルデヒド」と呼ばれる有毒物質が発生しますが、このアセトアルデヒドは肝臓の細胞にダメージを与えます。
アルコールの摂取量や頻度が増えると、肝臓にかかる負担が増えるため注意が必要です。
体重増加や肥満(脂肪肝)
運動不足や暴飲暴食などが原因で、体重が増加したり、肥満となったりしている場合もγ-GTPの数値が上昇します。過剰にエネルギーを摂取すると肝臓への脂肪沈着の原因になり、これを放置すると肝臓に中性脂肪がたまった状態である「脂肪肝」につながることも。
脂肪肝の主な原因は、お酒の飲み過ぎと糖質の取り過ぎです。脂肪肝を放置すると肝硬変や肝がんに進行するリスクもあるため、注意が必要です。
運動不足になると消費カロリーが少なくなり、肥満につながるため、普段デスクワークが多い人や運動の機会がない人は意識的に運動を取り入れるといいでしょう。
更年期の影響
更年期に入ると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下します。
エストロゲンには脂質の代謝や内臓の脂肪燃焼をサポートする働きがありますが、更年期に伴うエストロゲンの減少で脂質代謝機能が衰え、肝臓に負担がかかるとγ-GTPが上昇することがあります。
薬やサプリメントの影響
肝臓は、薬の代謝も行っています。複数の内服薬を長期的に服用していると薬剤性肝障害が起こることがあり、これによりγ-GTPが上昇している可能性が考えられます。
病院で処方される薬の他、サプリメントや市販の解熱剤や風邪薬、漢方薬でも肝障害を起こすことがあります。薬剤性肝障害は放置すると重症化するリスクがあるため、早めに病院を受診しましょう。
胆管の胆石や腫瘍
胆管に胆石や腫瘍がある場合など、胆汁の流れに異常が起こると、γ-GTPの数値が高くなることがあります。
ウイルス性肝炎
B型肝炎やC型肝炎などの肝炎ウイルスが原因で起こるウイルス性肝炎でも、γ-GTPの数値が高くなることがあります。
肝臓が長期的に炎症を起こし肝細胞が傷つけられると、血液中にγ-GTPが放出され、数値が上昇します。また、まれではあるものの中年以降の女性に好発する自己免疫性肝疾患でもγ-GTPの数値が高くなることがあります。
遺伝(家族にγ-GTPが高い人がいるか)
遺伝的にγ-GTPが高いというケースもあり、家族にγ-GTPが高い人がいる場合、自分もγ-GTPの数値が高くなることがあります。ただし、遺伝的なケースはまれなため、「遺伝だから」と自己判断せずまずはしっかりと検査を受けて調べることが大切です。
50代女性は「胆石症の4F」に注意!

50代女性は、胆石症に注意が必要です。胆石症とは胆のう(肝臓と十二指腸をつなぐ胆管の途中にある臓器)や胆管に石ができる病気の総称のことをいいます。
胆石が小さいうちは無症状のことも多く、2~3割の人はほぼ症状が見られないため気づかないことも少なくありません。しかし、消化器の病気の中では比較的よく見られ、10人に1人が胆石症を持っているともいわれています。
胆のうは右上腹部にあるため、「右側の肋骨の下」「みぞおちの辺り」「右肩」「背中」などが痛む、吐き気や嘔吐、黄疸症状(皮膚が黄色くなる)が見られるなどの症状が起こることがあります。また、突然激痛が起こることも。
胆石は、胆汁に含まれる成分が凝縮されることで塊になってできます。胆石には大きく分けて「コレステロール石」と「色素石」の2種類があり、日本人の場合は約80%がコレステロール石です。
高コレステロールな食事などが原因で胆汁に含まれるコレステロール量が飽和状態となり、余分なコレステロールが結晶化して胆石となります。
【胆石症のリスク4F(5F)】
- 肥満(Fatty)
- 40代~50代以降の中高年(Forty~Fifty)
- 女性(Female)
- 妊娠出産を多く経験した人(Fertile)
上記は、胆石症にかかりやすい傾向にある人の特徴です。これに白色人種(Fair)も加えて、5Fと呼ばれることもあります。
女性は、加齢などによるホルモンバランス変化の影響で胆のうの機能が低下し、コレステロール代謝が悪くなることで、胆石ができやすくなるため注意が必要です。

