イチイの名前の由来と花言葉

イチイは、漢字にすると「一位」。王朝時代の位階を表す正一位、従一位に由来するといわれています。これは、仁徳天皇の時代に、イチイを材に、正一位が束帯を着る際に持つ笏(しゃく)が作られたことが由来です。また、イチイは心材と呼ばれる幹の中心部の赤みが強いことから、一番赤い、甚だしく赤い木材ということで「一緋・甚非(ひちひ)」が由来だとする説もあります。
学名のTaxusは、ギリシャ語で「弓」を意味するtaxionが語源。これは、粘りのあるイチイ材を使うと優れた弓になることが理由のようです。
イチイの花言葉は、「高尚」「悲哀」「残念」「慰め」など。「高尚」は貴族が持つ笏にまつわるためで、「悲哀」「残念」「慰め」は、西洋では墓地に植栽されてきたことに由来しています。
イチイの代表的な種類と品種

イチイは9種ほどの分布が確認されていますが、ここでは日本でよく見られるイチイの品種と仲間についてご紹介します。
キャラボク

イチイの変種で、樹高は1〜3m程度。幹は直立せずに横に広がります。見分け方は葉のつき方で、イチイの側枝の葉は二列水平につくのに対し、キャラボクは放射状に螺旋を描いていきます。ただし、イチイも上を向いた枝は螺旋状に葉がつくため注意。新芽が鮮やかな黄色をしたキンメキャラボク(キンキャラ、オウゴンキャラボク)が人気です。

オウゴンイチイ
這性のキンメキャラボク(キンキャラ、オウゴンキャラボク)と立ち性のヨーロッパイチイとを交配して作出された園芸品種とされ、別名は直立性黄金伽羅木。3〜5月に出る新芽は明るい黄色で、カラーリーフとして活躍します。
ヨーロッパイチイ

ヨーロッパに自生するイチイで、西洋イチイとも呼ばれています。樹高は7〜10mほどで、葉はイチイより大きめ。寒さには強いものの、暑さや西日が苦手です。園芸品種も出回っています。
