ワタシ(中村修治)は、先月、5年ぶりに自動車免許の更新へ行った。驚いた。受付はATMのような無人端末になり、画面操作だけでスルスルと2枚の用紙が排出された。「ついにここまでDXが来たか」と思った次の瞬間、その1枚目はまさかの“手書きアンケート”。もう1枚は“証紙を貼るためだけの紙”だった。
何これ!?
新年早々、少しばかり毒ついてみた。
証紙を貼る手間が自動化!!笑
デジタル化の入り口までは進んでいるのに、出口は昭和のまま。
これをワタシは、“まだらDX”と呼びたい。

キャッシュレスの列に並んだら「Suicaは使えません」と告げられ、結局現金コーナーへ。証紙は、最新の機械が自動で貼ってくれる。DX化するのは、そこかっ!?そこなのかっ!?窓口のおばちゃんたちは、昔とおんなじで無愛想。
システムは近未来、運用は昭和、そして支払い方法は平成のままー時代が三層構造になっている。この“まだらDX”は、どれほどお金のムダを生んでいるのだ?
「二重投資」という静かな損失。
行政のDXは、実は個人の家計にも影響する。理由は単純で、行政が非効率だと税金が余計に必要になるからだ。
今回の免許更新の流れを整理してみると──
・最新端末の導入費
・紙の印刷費
・現金運用の人件費
・手書き作業の手間
・誘導スタッフのコスト
・旧来システム維持の費用
つまり“デジタル+アナログの二重投資”が発生している。
スマホで完結すればいいところを、デジタルと紙と人手を同時に抱え込んでいるから、コストが3倍構造になっている。
たとえば仮に、全国の免許更新で「たった1人あたり200円のムダ」が発生しているとしても、年間の更新者は約1500万人。それだけで300億円のムダが生まれている可能性がある。
人件費も紙代も、すべて税金で賄われている。つまり、成熟しすぎた国の“動けなさ”は、そのまま国民の家計を圧迫している。