◆マンションの1階エントランス横に「置き配」された
アマゾンの配送をめぐる問題はほかにも指摘されている。過去には、集合住宅内の住戸玄関への置き配を選択した荷物について、配達員が1階の郵便受けの暗号式ロックを勝手に解除して荷物を入れるケースが相次ぎ、問題視された。「ケガをしていたため玄関への置き配を指定したのに、インターフォンも鳴らされないまま重い荷物をマンション1階の宅配ロッカーに届けられ、運ぶのが大変だった。アマゾンからはメールで配達完了の証明として配達員が撮影した宅配ロッカーの外観の写真が送られてきたので、この配達員は玄関への置き配指定だということ自体を認識していなかった模様」(40代男性)
「置き配を指定したら、マンションの1階エントランス横の各住戸の郵便受けが並ぶスペースの床にポンっと置かれていた」(40代女性)
「配達完了のメールが届いたが郵便受けにも宅配ロッカーにも荷物がなく、探してみたところ、マンション1階の郵便受けの口に荷物の端っこを突っ込んで引っ掛けるかたちで、荷物が外側に大きく垂れ下がっていた」(30代女性)
◆盗難にあっても全額補償してくれるし…
ちなみにアマゾンの「ヘルプ&カスタマーサービス」ページには、宅配ボックス以外の置き配を選択した場合でも安全な場合に限り宅配ボックスに配達する場合があると記載されている。また、配達時間について「翌日の朝」を指定すると翌朝5時以降の配達となるため、宅配ボックス以外の置き配を指定してもマンション内に立ち入れない場合は宅配ボックスへ届けることになっている。「確かにアマゾンの配達に問題があるケースは少なからず存在するものの、注文の翌日配送は当たり前で、置き配で盗難にあえば基本的は全額補償してくれるし、商品が届いた後に心変わりして返品したいと思えば、開封していない限りは返品・返金に応じてくれるというのは、かなり便利であることはいうまでもない。プライム会員であれば配送料も無料。こうした利便性に1度慣れると手放すのは難しく、多くのユーザーは配達面での多少の難点に目をつぶりつつアマゾンを使い続けるというのが現実だろうし、嫌なら別のECを使えばよいという話になる」(前出・配送業者社員)
多くの人が利用し、いまや社会インフラの一部となった感すらあるアマゾンだけに、配達面でのさらなる品質向上が期待される。
<TEXT/山田浩二>
【山田浩二】
飲食チェーンや学習塾、小売り企業を経てIT企業でシステム開発業務に従事。現在はフリーのライターとして主に企業・ITなどのジャンルに関する取材・記事執筆を行っている。

