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生きづらさを抱え込まないで…北海道「べてるの家」向谷地生良さん【精神障害からの回復プログラム】

生きづらさを抱え込まないで…北海道「べてるの家」向谷地生良さん【精神障害からの回復プログラム】

北海道にある福祉施設「浦河べてるの家」は、心に病を抱える人たちが回復するためにさまざまな取り組みを行っています。「自分を助けるプログラム」とは?創設メンバーの向谷地さんに、生きづらさを抱え込まないためにはどうすればよいのか、お聞きしました。

「前向きに苦悩する」向谷地生良さんの人生観の原点

人間とは苦悩する存在である

はじめまして、向谷地生良です。私はソーシャルワーカーとして働いてきました。主に、病気や障害などを抱える人たちを対象に、日々の暮らしを送る上での不安や困り事に対して支援を行う仕事です。

私が社会福祉の現場に入ったのは、大学生のときでした。大学に入学し、特養(特別養護老人ホーム)で住み込みで働き始めました。この夜勤の仕事の間に読んだ、たくさんの本の中で「人間とは苦悩する存在である」というヴィクトール・フランクルの言葉に出合いました。「苦悩から逃げずに前向きに苦悩することが最も人間らしい。そこに希望がある」というのです。私の人生観の原点になりました。

べてるの家の「自分を助けるプログラム」とは?

北海道・浦河町

大学を卒業して、北海道・浦河町にある浦河赤十字病院にソーシャルワーカーとして勤めることになって、その後、「浦河べてるの家(以下べてる)」という心に病を抱えた人たちの施設を立ち上げるのに携わりました。

べてるは、障害や心の病を抱えた人たちが、お互いに支え合って生活をしている場です。ここでは、さまざまな生活支援が行われています。グループホームを提供したり、就労や起業の支援を行ったり。またこれを支える、病院や保健所、社会福祉協議会などがあり、浦河町のさまざまな人たちが関わっています。

べてるをユニークな存在にしているのは、「自分を助けるプログラム」です。「金曜ミーティング」というものや「当事者研究」と呼ばれるものなど、自分の生きづらいと思う出来事(苦労)をみんなの前で言葉にするプログラムがあります。ここでは、当事者=心の病など生きづらさを抱えている人たちによる対話が行われています。

このプログラムの根幹にあるのは、「弱さの情報公開」です。自分の弱さ、つまり苦労を公開することで、自分自身がその弱さとどう付き合っていくかを模索します。弱さを公開し、他人と対話をすることで、自分では思いもしなかったところに苦労のパターンや生きづらさのメカニズムがあることに気付けるのです。

配信元: HALMEK up

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