そんなジャングリア沖縄だが、開業から数カ月が経過した今、SNS上には人気(ひとけ)がなく閑散としたパーク内の一部エリアの映像や画像とともに「ガラガラ」「アトラクションが少ない」「公園レベル」といった声が相次ぐ事態に。一方で「満足した」とプラスの評価も数多くみられるが、実際には現在の“客の入り状況”はどのような状況なのか。運営元に取材した。

◆「総事業費約700億円」はTDLやUSJの半額以下
沖縄県内初の本格的なテーマパークとなったジャングリア沖縄は、USJ復活の立役者として知られる著名マーケター・森岡毅氏が全体の企画を統括。運営元のジャパンエンターテイメント(JE)の設立から数えると、実に7年もの時をかけて入念に進められた巨大プロジェクトだ。官民からの出資や借入などの資金集めもJEと森岡氏がゼロから行い、総事業費は約700億円。これは東京ディズニーランドやUSJ設立時の半額以下であり、運営元はジャングリア沖縄で蓄積したミドルクラス型テーマパークの経営モデルをアジアをはじめとする海外に輸出する計画を持つ。ちなみに政府系投資ファンド・クールジャパン機構からも80億円の出資を受けており、1月の記者会見には石破茂首相(当時)が出席するなど国も支援の姿勢を見せている。
◆「アトラクションの少なさ」が差別化ポイントに
先月15日には、直径約16メートルの円形マシンが回転する新たな大型絶叫アトラクション「やんばるトルネード」を2026年のゴールデンウィーク前後に導入すると発表。やはりテーマパークの目玉といえばバラエティ豊かなアトラクションだ。人気の「ダイナソー サファリ」をはじめとするアトラクションの数は約20であり、東京ディズニーランドの約40、USJの約30と比較すると少ない。その分、大自然を体感できるのが魅力であり、その点が都市型テーマパークである東京ディズニーランドやUSJとの大きな違いともなっている。いわば「アトラクションの少なさ」が国内の既存の大規模テーマパークに対する差別化ポイントになっている。

