◆課題だった“宿泊施設問題”はどうなった?
開業前から懸念材料の一つとして指摘されてきたのが、那覇空港から車で2時間~2時間半かかるというロケーションだ。敷地は沖縄県北部の名護市と今帰仁村にまたがるかたちで広がっており、近くには年間300万人以上の来場者数を誇る「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」があるものの、県北部は那覇市のホテルなどに宿泊して日帰りで訪れる観光客が多く、経済効果が限定的とされてきた。ジャングリア沖縄には「オリエンタル 沖縄リゾート&スパ」など4つの公式パートナー・ホテルがあるものの、車で30分前後の距離があり、東京ディズニーリゾートに隣接する直営ホテルのような大規模な宿泊施設が付近にない点も当初は課題とされてきた。もっとも、7月以降は「リットホテル今帰仁」をはじめ今帰仁村や名護市で新たにホテルが相次いで開業しているため、宿泊面での課題は徐々に解消されそうだ。
◆今の段階で、評価を下すのは早計
また、交通アクセス面については、JEは那覇市や本部町、名護市などとパークを結ぶバスを毎日、計50便以上運行。車で来る客向けには、パーク内に2000円(事前予約制)の駐車場を設けているのに加え、パークから約10分の場所に提携する駐車場も用意している。「開業してまだ4カ月しかたっていない今の段階で、評価を下すのは早計。仮にパーク内が混雑していないからといって、それがイコール失敗とはならないし、家族連れにとっては混雑してぎゅうぎゅう詰めの状態より、自然のなかを子どもが思いっきり走り回れるパークのほうが、よほど嬉しいかもしれない。そもそもコンセプトとして自然との共生をテーマとするパークなので、多数の大がかりなアトラクションやショーをウリとするディズニーリゾートやUSJとは根本的に異なる。よって、両者のようなパークをイメージして行くと、期待外れだと感じてしまうだろう。
ディズニーリゾートやUSJの強みは、遠方に住んでいても『また行きたい』と思って何度も通うリピーターが数多くついているという点。ジャングリア沖縄がそのようなリピーターを多く獲得できるかが、将来の成否を分けるカギとなってくる」(不動産ディベロッパー社員)

