◆過去にもいくつかのトラブルが…

篠田被告は、SNS上で一定の知名度を持つ人物として知られており、過去にも警察が関与するトラブルを起こしていた。2023年3月には、東京都新宿区歌舞伎町で動画投稿者として活動する内田浩樹さん(49)との間でトラブルになり、SNS上で大きな反響を呼んだことがある。
内田さんによると、同年3月下旬の未明、歌舞伎町の路上で1人で歩いていた篠田被告に声をかけたが、応答がなかった。その後、口論となり、互いに身体的な接触があったという。篠田被告はその場で内田さんの写真を撮影し、SNSに投稿。
<ナンパしてきて無視ったらブスと言われ、蹴られました~中略~こいつを社会的に殺したいので、拡散お願い致します。>
投稿は短時間で拡散され、内田さんのもとには「お前、女を蹴ってんじゃねーよ」など、多数の批判的なメッセージが寄せられた。
2024年2月29日には、山口県宇部市内のビジネスホテルで、宿泊客に派遣されていた際、トラブルになり、ホテルの支配人の腕にかみついたとして傷害容疑で逮捕された。警察によると、無断で客室に立ち入ったことを注意され、口論になったという。この事件については不起訴処分となり、釈放されている。
そして同年6月3日、名古屋市内で今回の起訴対象となった事件が起きた。
◆裁判記録が描いた「密室の6分間」
裁判記録によると、事件が起きたのは2024年6月3日の午前11時21分~27分だった。名古屋市北区にあるラブホテル。篠田萌夏被告(当時26)は、業者を介してマッチングアプリで知り合った男性(当時68)と、初めて直接会った。
2人はまず寿司店で食事をし、その後、男性の車で篠田被告が指定したラブホテルへ向かった。ここまでは、双方の認識に大きな食い違いはない。
問題は、部屋に入ってからだった。
判決によると、篠田被告は男性の頭部を携帯電話で殴打し、さらに殴る蹴るの暴行を加えた。男性は頭部から流血した状態だったという。それで恐怖を感じ、性行為もしていないのに、現金2万円を差し出した。だが、篠田被告の弁護人が述べた主張は次のようなものだった。
「2万円は最初に受け取っていた。避妊具を使わないなら追加料金がかかると説明すると、胸や陰部を触ろうとしてきたため、胸や陰部を触るのでも追加料金がかかると説明すると、『ふざけるな、金を返せ!』と怒ってきた。腕をつかまれたことから、恐怖心で頭を携帯で1回殴った。自分の身を守るための正当防衛だった。『女だからってナメてんじゃねえ』というのは脅しで使ったわけじゃない。だから、傷害についても恐喝についても無罪です」


