チューリップとの組み合わせにおすすめの一年草
【パンジー・ビオラ】

小輪からフリルの大輪までさまざまな花形があり、色も単色からグラデーション、覆輪など多種多様。10〜2月頃まで苗が出回ります。草丈は10〜20cm。咲き終わった花を摘むことで(花がら摘み)、開花期間を5月頃まで伸ばすことができます。春以降は定期的に液肥を与えると花色も鮮やかで、花の上がりもよいです。
【デルフィニウム‘チア’シリーズ】

春先から花を咲かせる小型のデルフィニウムで、色はブルーの濃淡や白があります。春先の草丈は50cm程度で、チューリップの花と上手に共演し、バラが咲く頃も残ってくれます。苗は早春に出回ります。
【ルピナス‘ピクシーデライト’】

草丈30cm程度のコンパクトなルピナス。下から咲き上がってくる穂状花がチューリップの株元を愛らしく彩ります。色はブルーやピンク、白などがあります。苗は早春に出回ります。タネでも入手可能。
【ネモフィラ】

やわらかなブルーの花びらが特徴で、春になると空のように澄んだ花が一面に咲き広がります。草丈は10〜30cmほどとコンパクトで、花壇の前景にぴったりです。苗は早春に出回ります。タネでも入手可能。
【ワスレナグサ】

5mmほどの小さな花を3〜5月にかけて咲かせます。草丈10〜40cmで暖かくなるにつれ草丈も株幅も大きくなります。花色はブルーが一般的ですが白やピンクもあります。苗は早春に出回ります。タネでも入手可能。
【オンファロデス・リニフォリア】

草丈10〜40cmで華奢な茎に花径1cmほどの小さな白い花を咲かせます。カスミソウに似た繊細な草姿で、レースをかけたようなエレガントな雰囲気を庭に演出してくれます。苗は早春に出回ります。タネでも入手可能。
チューリップガーデンのお手入れカレンダー
植える前(秋)
- 用土づくり:球根が腐らないように排水最を優先させ、庭植えの場合は既存の土に完熟堆肥1~2割+パーライト1割を混ぜておく。鉢は培養土6:赤玉小粒3:パーライト1を目安に。
- 元肥:控えめにして、球根に触れない位置に混ぜます。
- 植え付け:紅葉を目安に、最低気温15℃以下の日が1週間程度続いたら植栽してOK。深さは球根の高さの2~3倍。球根同士の最低間隔は球根1個分。
- 水やり:植え付け直後にたっぷり1回。以降は過湿NG。
冬~芽出し(12–2月)
- 水やり:庭は降雨任せ。鉢は表土が乾いて2~3日してから。受け皿には水を溜めない。
- マルチング:霜柱が降りる場合はバーク・ワラを薄いて対策。
- 追肥①:芽が動いたら薄い液肥(500~1000倍)を2~3週間おきに与える。窒素過多は徒長の元なので気をつける。
春の見頃直前(3–4月)
- 支え:背の高い品種や風当たりの強い所は細い支柱で茎元を軽く留める。
- 病害虫:灰色かび病は水はけ×通風で予防。発症株は速やかに撤去。アブラムシは見つけ次第、除去して広げないように。
開花期(4–5月)
- 花がら摘み:咲き終わった花は花首のすぐ下で切り、タネを作らせないようにする。
- 潅水と追肥②:鉢は乾きやすいので朝1回たっぷりと。液肥は花後2週間まで継続。
花後~初夏(5–6月)
- 園芸品種の多くは夏越ししても翌年、同じ花が咲くとは限らないので、抜き取って次のシーズンの花に切り替えます。掘り上げて球根を翌年も再利用したい場合は次の手順です。
- 掘り上げ手順:葉が7~8割黄変した頃に球根を掘り、根と土を落として陰干し3~7日→ネット袋で風通しの良い冷暗所保管(20℃以下目安)。
- 球根選別:固く重いものだけ残す。小さすぎる分球は養成用に別管理。
春のチューリップガーデンづくりを開始しよう!

チューリップの品種は6,000種以上あると言われていますので、その中からお気に入りを探すのもガーデニングの大きな楽しみの一つです。お気に入りが見つかったら、それに合わせて草花も選びましょう。迷ったら主役をチューリップにし、白で輪郭を立て、ブルーで温度を整える——この三本柱だけでも、春の景色は見違えます。小さな“点のブルー”と“肩の白”を置けば、どの庭でも上品に締まりますよ。さあ、さっそく春のチューリップガーデンづくりを始めましょう。
アドバイス/安酸友昭
Credit アドバイス / 面谷ひとみ - ガーデニスト -おもだに・ひとみ/鳥取県米子市で夫が院長を務める面谷内科・循環器内科クリニックの庭づくりを行う。一年中美しい風景を楽しんでもらうために、日々庭を丹精する。花を咲き継がせるテクニックが満載の『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(KADOKAWA)が好評発売中!
撮影・取材・まとめ / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
