◆「ひとりで行くような場所ではない」と釘を刺された

かたのめい:当然ですが、親は非常に心配してくれて。でも最終的には私の意志を尊重して、納得してくれました。アイスランド、インドネシア、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、オーストラリアのうち、3箇所分はアルバイトを掛け持ちして資金を貯めたのですが、足りない分は親が貸してくれました。
また、大使館の人も「若い娘がひとりで行くような場所じゃないから、やめといたほうがいいのではないか」と言っていました。でも、私の意志は固かったんですよね。
――現地ではどんなボランティアをしていたのでしょうか。
かたのめい:一例ですが、インドネシアでは路上生活の子どもたちに日本語を教えたり、カンボジアでは学校を建設する手伝いをしたりしましたね。
◆「身体障害者の定義」に当てはまらない
――話は変わりますが、片目失明という状態は、日本の制度上、保護されていない部分も多いそうですね。かたのめい:そうですね。簡単にいうと、片方の目が一定の視力がある場合には、厳密に言えば身体障害者の定義に当てはまりません。したがって、身体障害者が受けられる福祉サービスが受けられない場合があります。たとえば、義眼の製作費用も、自費になる場合が多いですね。
ただ、片目がほぼ見えていない状態は、想像すればだいたいわかってもらえると思うのですが、不便なことが多いです。遠近感がなくなりますし、人によっては頭痛などの頻度が増えることもあるようです。
――義眼は結構高いのでしょうか。
かたのめい:片目失明の人たちが作る義眼は、美容義眼と呼ばれていて、保険が適用されません。私がおパスポート用に作った仮の義眼があるのですが、20万円ほどしたと思います。少なくとも私にとっては、気軽に製作できる値段ではありませんでした。

