◆車掌に対しても逆切れし、手がつけられない
注意するか迷っていると、車掌が声をかけにきた。「おそらく私以外の誰かが呼んだのでしょう。何を言ったかは聞こえなかったのですが、『酒を飲んだらいかんって、どこに書いてあるんだよ。自由だろ』と逆ギレして。車掌も大声で『他のお客様にご迷惑になることはご遠慮ください』と声を荒げるも、『酒を飲むことが迷惑行為なのか? 話をせず、黙って乗れなんてルールがどこにあるんだよ』と譲る様子はありませんでした。結局、車掌は『迷惑行為はご遠慮ください』と繰り返すのみで、あきらめたのか去っていきました」
結局どうなったのだろうか。
「周りにいた人間は空気を読んであまり話さないようにしているようにも見えましたが、車掌とやりやっていた男が強引に話しかけて、結局うるさかった。自分が注意するしかないかと思っていましたが、岡山で降りていきました」
森田さんは憤りを口にする。
「イスが回転できるのは、折り返しに対応するためだと思うんです。4人で向かい合って座り会話をするのは、当事者は楽しいと思いますが、周りはほぼ100%迷惑をしていると思う。席を回転させるのを、鉄道会社が禁止にしてもいいんじゃないでしょうか」
=====
禁止にはなっていなくとも、周囲を不愉快させてしまう行為は数多ある。なんらかのルールを設けて制限したほうが軋轢は生まれないかもしれない。とはいえ、一部の迷惑客のせいで窮屈な世の中になってしまうのも癪である。いったい何が正解なのだろうか……。
<TEXT/佐藤俊治>
【佐藤俊治】
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など

