いつまでも輝く女性に ranune
47歳でテレビ局を辞めてタイに移住した日本人女性。“物欲まみれだった自分”から“お金をかけなくても楽しめる暮らし”へ――3連休ベスト

47歳でテレビ局を辞めてタイに移住した日本人女性。“物欲まみれだった自分”から“お金をかけなくても楽しめる暮らし”へ――3連休ベスト

◆タイの魅力は「お金やモノより本当の豊かさを感じられること」

タイ
今年で在住6年目になる田中さん。タイの魅力を聞いた。

「“マイペンライ(大丈夫)精神”ですね。最初のころは、遅刻や注文ミスに思わずイライラしてしまうこともありました。でも今では、そのおおらかさこそが心地よく感じられるんです。以前のピリピリした自分が丸くなり、先のことをあれこれ心配するのが無意味に思えるようになりました。

日タイハーフの友人が言っていた『日本人は生活のために働くけど、タイ人は遊ぶために働く。今を楽しむためなんだ』という言葉も印象に残っています。文化の違いを受け入れ、自分と向き合う力を得られたことこそ、タイで暮らして良かったことだと思います」

自身の過去を振り返りながら、現在を照らし合わせてこう続ける。

「日本にいた頃の私は完璧主義で、他人の仕事まで引き受けてはイライラし、休みなく働き続けることもありました。でもタイに来て周りを見たとき、みんな自然に優しく笑っていて、誰かができなくても『しょうがないよね』と思えるようになったんです。テレビ局時代は、一生懸命働いて得たお金で物を買って物欲まみれだった自分。物で溢れた生活をしていても満たされず、『これって本当に自分が望んでいたことなのだろうか?』と気づいた瞬間がありました。振り返れば、周りの人にどう見られるかを考えているからだなと……本当の意味で“自分軸”を持てていなかったと思います」

◆やり直すのに必要なのは“勇気と自分を信じる力”

田中資恵
田中さんは、タイでの精神的な余裕や充実感を強調する一方、安易に「タイで人生をやり直したい」と移住を考えている人には、注意点もあるという。

「テレビでよく紹介される『安い家賃で豪華に暮らせるタイ』というイメージは、半分は正しくて半分は違います。バンコクの物価は上がり、日本と同じように生活しようとすれば、日本以上にお金がかかることもあります。また、ここで就職しようとしても実際にはビザやワークパーミットを出さない悪質な会社もあるので、事前の下調べは必須です。準備を怠ると思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので注意が必要ですね。安易に『楽しそう』『安く住める』と思ってタイに来ても、現実を知って帰国する人も少なくありません。

人生のやり直しは、国や年齢に関係なく誰にでもできます。私も47歳で移住しました。必要なのは勇気と自分を信じる力。自分を信じるとは、自分なりの自信を持つこと。自分が本当に大切だと思うことを軸に、他人の基準や視線に振り回されずに生きてほしいですね」

田中資恵(ともえ)
名古屋のテレビ局に25年以上勤務し、AD、FD、ディレクター、プロデューサー、キャスティングなど、番組制作のほぼすべての役割を経験。その後、東京支社の編成部で7年間ドラマの宣伝に携わったのち、単身でタイ・バンコクへ移住。現在はジュエリー雑貨「toanoi」に転職。企画・宣伝・動画制作などを担当しながら自身で立ち上げたYouTubeチャンネル『JaPjai』運営。Instagram:@tomoe.tanaka.bangkok

YouTube:JaPhai〜ジャパイ〜  
Instagram:@japhai_bkk

<取材・文/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
配信元: 日刊SPA!

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