新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、第11代社長(’23年12月就任)も務める棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「社長専任になったのちの抱負」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)
◆新たな社長専任人生がついにスタート! 5つの抱負と展望
新日本プロレス1・4東京ドーム大会を終え(書いている今はまだ終えていませんが)、ついに、僕から【プロレスラー】の肩書が外れました。今は、ちょっとガタイのいい社長です。社長に就任した’23年12月から早いもので、もう2年がたちました。今までも精いっぱいやってきたつもりでしたが、’26年からは「試合も出ているから」という言い訳はできません。なので、あらためて社長専任の抱負と展望を発表させてください。
「新日本プロレスをもっと盛り上げます」以上です!

①取締役会や幹部会の改革。新日本には、月一の取締役会、週一の幹部会があります。各部署からの収支報告や、選手稼働報告などがありますが、報告を受けた上で、次の施策や目標に繋がるような議論に発展できる司会を目指します。滑舌も良くします(笑)。
②各部長とのコミュニケーションを深め、会社の方向性を決め、全体の足並みを揃える。
③世の中のトレンドを押さえ、柔軟に対応する。また、新日本プロレスから新たなトレンドを生み出す。例えば「プ女子(プロレス女子)」、という言葉が生まれたように、男女年齢問わず楽しめるものであるという打ち出し方を考える。
④フットワークを軽くする。選手として、各地で大会のプロモーションをしてきた経験を生かし、もっと大きなスケール感でプロレスを広める活動をしたい。講演会や慰問。プロレスラーとしての余韻が残っている、この期間がより有効的であると考えます。

⑤引退したからといって……太らない。これが、一番難しいかもしれません。
これまでは、食事にも「プロレスのため」「ファンの皆さんの期待に応えるため」という大前提がありましたが、今はもうない。そう、食事に関して我慢する必要がなくなったのです。半年に一回のご褒美飯にしてきたラーメンを毎日食べても、誰かに咎められることもないのです。
けれど、本当にそれでよいのでしょうか? ええ、ダメですね。ピシッと細身のスーツが似合うナイスミドルになります。もちろん、トレーニングはもうライフワークなので続けます。なんなら、現役時代よりも体脂肪率をぐっと下げて、ボディビルやフィジークの大会に挑戦してみたい気持ちもあります。と、引退後のイメージが膨らみます。もちろん寂しい気持ちもありますが、やるべきことがたくさんあるという、僕の新たな門出だと思ってください。
’26年1月5日から始まる、新たな人生も全力で!
GO社長!
◆今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~
ピシッと細身のスーツが似合う、ナイスなムキムキ社長に<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―
【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」

