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180億円が動く怪物イベント「コミケ」の中毒性 なぜ成人向け同人誌に大金を投じるのか

コミックマーケットとは、日本にて開催される大規模な同人誌即売イベントのことだ。「コミケ」の名前を聞いたことはあっても内容を知らない国民は意外と多く、1回で平均約150~180億円程度の経済効果をもたらすともいわれる、年2回の大きなお祭りだ。

なぜ成人向け同人誌にドハマリするのか?(写真はイメージ)

なぜ成人向け同人誌にドハマリするのか?

コミケは、コスプレイヤーとカメラマン、アニメや漫画に明るい芸能人が集い、二次創作本だけが売られている場と思われがちだ。そして、同人誌とは何も成人向けのみではない。

もともとのコミケとは鉄道やミリタリー好きも多く、本に関しては「地方に売っている謎のジュース飲み比べレビュー」等のサブカルチャーを極めた販売物も人気が高かった。これらも相変わらず会場では「通常運転」で、世間ではコスプレ、アニメ、成人誌が目立っているだけなのである。

とはいっても、成人向け作品の取り扱いが増えたのは紛れもない事実だろう。爆発的な売り上げを伸ばすのはいわゆる18禁の実写(グラビアや動画)や本を売るサークルで、なかには年2回の参加でサラリーマンの基本年収をあっさり超えるケースも見られるほど。

世界から人が集まり、徹夜や始発で会場に向かう常連が続々と現れるコミケのパワーは本当に素晴らしい。

なぜ人は同人誌に、そして成人向けに深くハマるのだろうか? 筆者なりに考察してみよう。

「もともとのファン同士」が共鳴...思い入れや結びつきが強まる

コミケは一般企業の参加もあり、必ずしもアマチュアの集いではない。ただ、同人誌への熱量が多く、この年2回に全てを賭ける強火なファンもかなり多いのが事実である。

同人誌や成人向けに理解がない人は「そんな18禁に本気を出さなくても」と冷笑するらしいが、「同人」の世界はとにかく自由。表現などいくらでも幅を広げられ、自費出版なので人の目など気にしなくて良い。

だいたいのサークルが利益を度外視して作品を世に出し、心の底から共鳴した相手(=客)と好みを分かち合える。それが成人向けという、あまり普段の生活では声を大にして「好き」と叫べないジャンルだからこそ熱が入るのだと筆者は思う。

年齢制限がかかった作品は性癖などが大きく関係し、内容によっては双方のマッチが難しい時もある。そんな中、1ミリのズレなくぴったりとハマるサークルや本を見つけたら?

......年2回に全精力を注ぐファンが登場するのは、ごく自然なことだろう。なんだかんだでみんな、オトナな内容が好きなのはたぶん間違いない(笑)

特に、二次創作に関しては「もともとのファン同士」がくっつくため、思い入れや結びつきがより一層強まる。原作の暗黙のルールは冒さず、許容範囲内で頭の中にある表現を「発揮←→共鳴」できる場など、とても貴重。共鳴と共感を繰り返し、お互いが惹かれるからこそ同人界隈はさらなる盛り上がりを見せるのだ。

よく「コミケなどただのエロ」と言われやすいけれど、簡単な言葉で片づけるには少しもったいない気がする。表面からすれば浅く感じるものも、中に入ってみると根っこはとても深い。不思議な可能性と運命の出会いができる場がコミケだと思うと、ドハマリする大人が続出するのもうなずける。

配信元: J-CASTニュース

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