いつまでも輝く女性に ranune
「心が押し潰されました」手に職をつけるため介護士になった月収23万円・28歳女性…入社1週間、有料老人ホームの“裏側”で目撃した〈踏みにじられる瞬間〉【FPが解説】

「心が押し潰されました」手に職をつけるため介護士になった月収23万円・28歳女性…入社1週間、有料老人ホームの“裏側”で目撃した〈踏みにじられる瞬間〉【FPが解説】

介護の質を守るために必要な「現実的な備え」

では、どうすればこの状況を避けられるのでしょうか。感情論では解決しません。必要なのは、お金の準備です。

働く側にとっては、給与や人員配置、夜勤体制を事前に確認することが、自分を守る行為になります。理想だけで職場を選ぶと、心が先に限界を迎えます。

一方、将来介護を受ける側、つまり私たち自身や親世代にとっては、さらに明確です。介護の質は、支払える金額以上にはなりません。老後資金とは別に、介護専用資金を準備しましょう。月1万円でも積み立てておけば、10年で120万円になります。この差が、施設選びや在宅サービスの選択肢を大きく左右します。

恵さんは最終的に、別の施設へ転職しました。

「全部が間違いだったとは思っていません。ただ、現実を知らなすぎました」

介護の問題は、遠い世界の話ではありません。将来、誰もが当事者になります。だからこそ、善意に期待するのではなく、数字で備えることが必要なのです。それが、介護される側の尊厳を守り、働く人の心をすり減らさない、唯一現実的な方法ではないでしょうか。

波多 勇気

波多FP事務所 代表

ファイナンシャルプランナー

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