◆大手傘下に入る選択肢は考えにくい
ここ数年、ラーメン業界は変動期を迎えている。その要因が、大手チェーンのラーメン事業への参入や強化だ。牛丼チェーンの吉野家HDは24年、「ラーメン世界一」を目指すと宣言し、2030年2月期までにラーメン事業の国内外の店舗数を500店に、売上高を400億円に引き上げる計画を発表。積極的なM&Aを展開していく方針を示しているが、カレーチェーンの壱番屋も「らーめん小僧」運営会社を買収するなど、業界全体にM&Aの波が押し寄せている。そうしたなかで山岡家は独立経営を貫いている。「これまでFC制の導入による店舗拡大という戦略とは距離を置いたり、出店エリアをロードサイドに絞るなど、こだわりの強い独自の哲学をベースとして経営を続けてきた山岡家だけに、他の大手チェーンの傘下に入るという選択肢は考えにくく、今後も独立経営を守っていくのではないか」(外食業界関係者)
山岡家を運営する丸千代山岡家に、高い人気や業績伸長の要因について聞いたところ、以下回答が寄せられた。
「弊社は年中無休24時間営業を基本として、店内調理にこだわりを持っております。店内調理を維持するためにもフランチャイズは無く、全店直営で運営しております。特に大きな取り組みなどはなく、美味しいラーメンをお客様にご提供することに力を入れております。そのためには食材の鮮度も大切ですので、店内調理という方法を取っております。全店直営で調理技術を習得した従業員が、美味しいラーメンを作ることを続けております」(担当者)
ラーメン業界で唯一無二のポジションを維持する山岡家の快走は続きそうだ。
<TEXT/山田浩二>
【山田浩二】
飲食チェーンや学習塾、小売り企業を経てIT企業でシステム開発業務に従事。現在はフリーのライターとして主に企業・ITなどのジャンルに関する取材・記事執筆を行っている。

