◆パパ銀行制度というアレンジの是非
なお、このおこづかい制度を実践したお父さんは、ゲームセンターの横を通る度に「UFOキャッチャーをやりたい!! 遊びたい!」とねだられていたのですが、「自分で考えて、おこづかいの範囲で使いなさい」と言えるようになり心理的に楽になったと言います。そして後先考えずに使っていた子どもの側も「なかなか1回で商品は取れないし、『あと少し……』と思って何回もやると、残りのおこづかいが少なくなってしまう!!」という事実に気がついて、毎月散財するのではなく、段々と考えて使うようになっていったようです。
そして、しっかり貯めていたお子さんに対しては「このままではまずい」と思ってアレンジを加えたそう。1万円以上となれば子どもが持ち歩くのには大金です。ですから、「パパ銀行に1万円預けたら、翌月100円プラスするよ」と増やす方法を提示したのです。これによりただ「貯める」ではなく「投資する」という経験をお子さんに提供することができました。月利で1%、年率ならば12%のプラスですから、なかなかのリターンです。将来この子が数十万円を預けて来た時、パパ銀行の存続が心配ですが、この「お金がお金を産む仕組み」を体感するのは、きっと将来に役に立つでしょう。
丁度、年末年始を経て、子どもたちはお年玉をもらい懐が暖まっている頃でしょう。そんな今だからこそ、マネーリテラシーを鍛えるチャンスなのかもしれません。将来お金と幸せに付き合うことのできるよう、子どもたちには自分達なりのお金の使い方を学んでいって欲しいと願っています。
<構成/上野智(まてい社)>
【村野博基】
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち19区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『戦わずして勝つ 不動産投資30の鉄則』(扶桑社)、『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)

