◆バイト開始から2ヶ月でラブホの洗礼

古山:あります、あります。確かバイトを始めてまだ2ヶ月ぐらいの、掃除の手順を教わっている時期だったと思いますが、客室のドアを開けると絨毯にシミができていました。最初はみんなで「こんなシミあったかな?」なんてあまり気にもせず部屋に入ったのですが、シーツを剥がすためにパッと布団を開けたらなんとシーツも枕も大便まみれになっていて……。さらに一緒に掃除をしていたおばさんが「トイレの汚物入れからこんなのも出てきたわよ!」と、これまた便まみれになったゴムを見せつけてきました。そこでふと冷静になって「最初に気付いた床のシミも、もしかして」と思い確かめたところ、やっぱり床も便まみれだったんです。その後、部屋中をチェックしたら至る所に便がつけられていました。
この件も含めて便で汚された部屋は掃除がかなり大変なので、利用したお客さんは出禁になります。それでもだいたい月に1回ぐらいは便で汚された部屋の掃除に遭遇しますね。
——月に1回も!? 初めて遭遇した時点で辞めたいとは思いませんでしたか?
古山:ショックではありましたが、一緒に掃除に入っていたおばさんたちがみんな何でもない顔をしていて、むしろ「事件よ!」みたいな感じでちょっとワクワクしていたんです。おばさんたちはイレギュラーなことが好きなんです。それでなんとなく流されちゃって今に至ります(笑)。

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note:清掃員:N
<取材・文・撮影/菅野真沙美>
―[古山菜の花]―
【菅野真沙美】
フリーライター。全国紙記者、ブランディング会社ライター・ディレクターを経て現職。暴れん坊の猫3匹を飼っています。

