欧州でも「サービス残業」が蔓延している
最近の学術研究として、ギリェルモ・オルファオらは、欧州の国々でもサービス残業(unpaid overtime)が蔓延していることを明らかにしました。そのような国には、日本では「残業しない国」のイメージがあるドイツ、イギリス、さらには北欧のスウェーデンやデンマークなども含まれます。
オルファオらは、特に若手社員たちが、意欲や忠誠心をアピールするため、そして将来の見返りとしての昇給や昇進を期待してサービス残業をすることを指摘しました(Orfao et al.,2024)。
残業、特にサービス残業による熱心さアピールは「昭和の遺物」のように見えるかもしれません。しかし、若年失業率が高い欧州では、不安定な立場に置かれた若者たちは、キャリア戦略として長時間労働による熱心さアピールをせざるを得ない状況に置かれているようです。
木村 琢磨
博士
昭和女子大学 教授
