白金の『洋食レストラン marronnier』のディナーコースには、子どもの頃に憧れたワクワクが詰まっている。
ハンバーグやカニクリームコロッケといったおなじみの洋食を、コース仕立てでゆっくり味わう夜。新しくもどこか懐かしいその時間に、昭和100年という節目のムードを、しみじみと実感させられる。
栃木特産の大谷石をあしらったカウンターが洒脱。厨房からは街の洋食店のような温かな雰囲気と調理のライブ感が伝わってくる
細部の完成度が高くワインも充実の進化版洋食店として、いま注目を集めるのが、白金の『洋食レストラン marronnier』だ。
オーナーシェフの阿久津正輝さんは、中学生の時に洋食店が舞台のドラマ『ランチの女王』を見たことがきっかけでシェフを志した。浅草の洋食の老舗『レストラン大宮』で6年学んだのち、フレンチでも腕を磨いているから、盛り付けやソースの仕立てが洗練されている。
さらに地元栃木の厳選食材を使い、ワインは西麻布のワインショップ『カーヴ ド アスカ』で購入。それら背景が重なり、誰もが知る洋食が大人のご馳走に昇華されている。
しかもアラカルトに加えコースもあるから、あれこれ欲張りになった大人にも対応。
ベシャメルソースとズワイガニが半々の比率のカニクリームコロッケ。栃木産の旬菜のつけ合わせが必ずつき、この日は蔓紫や新蓮根
カニクリームコロッケはアメリケーヌソースにもカニを贅沢に使い、中にはズワイガニがぎっしり。
“シャンパン泥棒”コロッケであることは、言うまでもない。
栃木出身の店主が使用するのは、地元の「磨宝卵」
濃厚な「磨宝卵」を使ったオムライスは牛すじや香味野菜を1日半煮込んだデミグラスソースを纏い、これには南ローヌのスパイスを感じる赤ワインがぴったり合う。
卵と中のチキンライスとの一体感を重視し、半熟より火を入れてきっちり包み込んでいる。中は玉ねぎを加えたなめらかなトマトソースとケチャップを半々で合わせたチキンライス。懐かしい甘さがありつつ食べ疲れしないあと味だ。卵から香るバターがまた食指を動かす。
6品からなる「マロニエコース」には、メインに和牛ハンバーグやカニクリームコロッケなどがあり、〆はミニオムライスと贅沢。¥7,700
デミグラスソースは、よく煮込んだ証である少々ビターな加減。そのコクが肉肉しい和牛ハンバーグと相乗効果を起こしワインを呼ぶ。
ベシャメルソースにゴルゴンゾーラを加えた「ブルーチーズのグラタン」(¥1,980)はワイン好きな常連の定番。
マカロニにベーコンやチーズソースが詰まり、背徳の味わい。
コース内の栃木県産有機野菜のサラダには季節の野菜が10種以上入る。
味わい深い野菜と自家製トマトドレッシングが泡酒と相性抜群。
ワインはフランスを中心に入荷。右の高品質なボージョレからのガメイ100%のような1本までグラス(¥1,870)で提供される
そんな子どもと大人、両方の夢を叶えてくれる昭和100年の洋食店が、令和の美食家たちを騒がせている。
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