「大腸がん」になりやすい人と初期症状

大腸がんと胃がんは初期のうちは症状がほとんどありませんが、気を付けたいサインはあります。便秘や胃もたれなどの不調が続く人は要注意。食生活やピロリ菌の感染も危険因子になります。
大腸は全長1.5mほどあり、水分を吸収したり、便を作る働きを担っています。大腸がんは、結腸と直腸にできるがんの総称です。
どんな人がなりやすいの?
40歳以降、加齢とともにかかる人が増えてきます。過度の飲酒、肉類や脂肪分のとり過ぎ、喫煙、肥満、便秘、運動不足、家族歴などが発症リスクになるといわれています。
「女性は便秘の人が多いので、注意してください。便が腸内に長時間とどまると、発がん物質が粘膜に触れ続ける可能性があり、発症リスクが上がると考えられます」と福長さんは話します。

大腸がんの約6割は、肛門に近いS状結腸と直腸に発生。大腸の粘膜にできたキノコのような良性のポリープががん化する場合と、正常な粘膜に直接がんが発生する場合があります。
どんな症状が出るの?
初期のうちは、ほとんど症状がありません。進行すると血便や下血、下痢と便秘を繰り返す、便が細くなる・出にくい、残便感、腹部膨満感、腹痛、腹部のしこり、貧血、急激な体重減少などの症状が出てきます。
「胃がん」になりやすい人と初期症状

胃がんは、胃の粘膜の炎症が長期間続く慢性胃炎から発生することが多いものです。
どんな人がなりやすいの?
主原因の一つがヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)。子どもの頃に感染すると数十年かけて慢性胃炎を引き起こし、胃がんの発症リスクを高めます。60歳以上では6~7割の人が感染していると指摘されています。
喫煙者や塩蔵品を多くとる人も要注意。「タラコなどの塩蔵品は、塩とアミノ酸が結びつき体内でニトロソ化合物という発がん物質を発生させます」と片井さん。

食べたものを2~3時間ためて消化し、十二指腸に送り出すのが胃の働き。胃がんができやすいのは、幽門を含む下から3分の2の場所で、全体の8割を占めます。
どんな症状が出るの?
初期では、ほとんど症状はありません。ただ早期がんで見つかった約半数の人が、胃もたれや食欲不振など胃の不調を覚えていたとの報告も。「がん自体の症状ではなく、ピロリ菌が原因の症状と考えられます。最近、胃の調子が悪いという人は、受診してピロリ菌感染の有無も調べてもらうと安心です」(片井さん)
さらに、大腸がん・胃がんの検査&最新治療と発がんリスクを下げる予防習慣についても解説していきます。

