◆顔には“ティラノサウルス”と“逆トラバサミ”

アラレさん:気に入ってるタトゥーは、自分に彫っているものすべてです。
私にとってタトゥーは、体のうえに乗っている絵を通り越して、自分自身っていう感じ。心とも切り離せない存在です。
ちなみに、首や足、お腹や腕、あとは顔にもタトゥーが入っています。足は基本的に自分の練習で使っています。


アラレさん:左側にはソウ(Saw)という映画に登場する『逆トラバサミ』を、右側にはティラノサウルスの化石を彫りました。
日常でインスピレーションを受けたものを自身に彫ることが多いです。
◆「今は入れないほうがいいと伝えること」も仕事

アラレさん:3つあります。まず、タトゥーは体に残るものなので、それを踏まえてバランスを見たり、時間が経ってもきれいに残るデザインをご提案しています。
2つ目が、痛みの感じやすさにつながるので、お客さまの体調をこまめに確認すること。
3つ目は、タトゥーで後悔してほしくないので、カウンセリングの段階で「このまま進むと後悔してしまう」と感じたお客さまには、施術を見送るようお話する場合があります。
ーー3つ目の「後悔するかもしれないお客さま」とは、どのようなケースでしょうか。
アラレさん:たとえば、タトゥーを入れることについて「まだ迷いが大きい」「周囲の意見に気持ちが揺れている」と感じられる場合です。
心の整理がついていない状況で決めたタトゥーは、数年後に大きな後悔につながってしまう可能性があります。
彫師として私は「タトゥーを入れること」だけでなく「今は入れないほうがいいと伝えること」もまた、重要な仕事だと考えています。
ーータトゥーと向き合う姿勢に、強い責任感を感じます。
アラレさん:タトゥーは、人生に長く関わり続けるものです。その瞬間の勢いやノリだけで終わるものではなく、何年も、何十年もその人の生活や気持ちと一緒にあるものだからです。
だからこそ簡単に勧めるものでもないですし、しっかり考えてもらう時間が必要だと思います。

