いつまでも輝く女性に ranune
「タトゥーが心の支えに」全身タトゥーの女性彫師が大切にする仕事の流儀。「今は入れないほうがいい」と伝えることも

「タトゥーが心の支えに」全身タトゥーの女性彫師が大切にする仕事の流儀。「今は入れないほうがいい」と伝えることも

◆顔には“ティラノサウルス”と“逆トラバサミ”

左手の甲に自身で彫ったタトゥー
左手の甲に自身で彫ったタトゥー。ピカソの「泣く女」がモチーフになっている
ーーご自身に彫られているタトゥーの中で、一番気に入っているものを教えていただけますか?

アラレさん:気に入ってるタトゥーは、自分に彫っているものすべてです。

私にとってタトゥーは、体のうえに乗っている絵を通り越して、自分自身っていう感じ。心とも切り離せない存在です。

ちなみに、首や足、お腹や腕、あとは顔にもタトゥーが入っています。足は基本的に自分の練習で使っています。

ティラノサウルスの化石
顔の左側には「ティラノサウルスの化石」が彫られている
逆トラバサミ
右頬には「逆トラバサミ」
ーーお顔にもタトゥーが入っていらっしゃいますが、なにをイメージされた絵柄でしょうか?

アラレさん:左側にはソウ(Saw)という映画に登場する『逆トラバサミ』を、右側にはティラノサウルスの化石を彫りました。

日常でインスピレーションを受けたものを自身に彫ることが多いです。

◆「今は入れないほうがいいと伝えること」も仕事

仕事中のアラレさん
施術中のアラレさん
ーーお客さまへの施術を行うときに、大事にされているポイントはありますか。

アラレさん:3つあります。まず、タトゥーは体に残るものなので、それを踏まえてバランスを見たり、時間が経ってもきれいに残るデザインをご提案しています。

2つ目が、痛みの感じやすさにつながるので、お客さまの体調をこまめに確認すること。

3つ目は、タトゥーで後悔してほしくないので、カウンセリングの段階で「このまま進むと後悔してしまう」と感じたお客さまには、施術を見送るようお話する場合があります。

ーー3つ目の「後悔するかもしれないお客さま」とは、どのようなケースでしょうか。

アラレさん:たとえば、タトゥーを入れることについて「まだ迷いが大きい」「周囲の意見に気持ちが揺れている」と感じられる場合です。

心の整理がついていない状況で決めたタトゥーは、数年後に大きな後悔につながってしまう可能性があります。

彫師として私は「タトゥーを入れること」だけでなく「今は入れないほうがいいと伝えること」もまた、重要な仕事だと考えています。

ーータトゥーと向き合う姿勢に、強い責任感を感じます。

アラレさん:タトゥーは、人生に長く関わり続けるものです。その瞬間の勢いやノリだけで終わるものではなく、何年も、何十年もその人の生活や気持ちと一緒にあるものだからです。

だからこそ簡単に勧めるものでもないですし、しっかり考えてもらう時間が必要だと思います。


配信元: 日刊SPA!

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