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中世の宝石箱 チェコの首都・プラハで出合う 知と芸術を巡る旅

中世の宝石箱 チェコの首都・プラハで出合う 知と芸術を巡る旅

偉人たちが愛した街

食後は街歩きをするのもいいし、トラムに揺られてみるのもいい。 街を歩けば、フランツ・カフカの生家やモーツァルトゆかりの建物にさりげなく出合う。

また、かつてショパンが滞在した場所(写真:現在のチェコ国立銀行)には記念プレートが設置されており、偉大な音楽家がこの街に残した足跡を今に伝えている。

そんな魅力あふれるプラハは、建物や風景の美しさだけでなく、「知」や「芸術」が自然に息づいているところにもひかれる。

ミュシャ美術館では、アール・ヌーヴォーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャの作品を存分に鑑賞できる。日本でも高い人気を誇る画家だが、現地で作品と向き合うと、装飾の美しさだけでなく、彼が生きた時代の空気や思想が、より立体的に感じられるのが印象的だった。

ミュージアムショップも充実しておりポスターや文具、雑貨など、思わず足が止まってしまうアイテムが揃っていたので、お土産を選ぶ時間も考慮しつつ余裕をもって立ち寄りたい。

知の象徴、クレメンティヌム図書館へ

プラハのもうひとつの顔が「知」の蓄積だ。その象徴ともいえるのが、クレメンティヌム図書館。中世から続く学問の拠点として知られ、世界でも有数の美しさを誇るバロック様式の図書館で、館内には歴史ある蔵書が収められ、かつてこの場所が学びと研究の中心だったことを今に伝えている。

天井いっぱいに描かれたフレスコ画、重厚な木製の書架、年代を感じさせる地球儀。どこを切り取っても装飾的だが、空間全体には静けさが漂っていた。観光名所でありながら、声をひそめたくなるような空気感が印象的だった。

本が単なる情報源ではなく、文化そのものとして大切に扱われてきたのだろう。芸術や建築と同じように「知」もまたこの街の日常に組み込まれており、その積み重ねがプラハという都市に奥行きを与えているのだと感じさせる場所だった。

クレメンティヌムの見学では、図書館だけでなく展望台にも足を運ぶことができる。昔ながらの急な階段を上りながら1階から5階へと進み、最後にたどり着く展望台からは360度プラハの街が一望。赤茶色の屋根が連なる旧市街の向こうにはプラハ城の姿も望め、歴史と文化がひとつの風景として立ち上がってくるようだった。

配信元: marie claire

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