フクジュソウの代表的な園芸品種
‘福寿海’

もっとも一般的な園芸品種であり、ミチノクフクジュソウとフクジュソウの雑種です。花弁が多く大輪のため、見栄えがします。丈夫で育てやすく、庭植えにも適しています。
‘秩父紅’

「幻のフクジュソウ」と言われている秩父地方の固有種を、地元で増殖選別し、今では秩父地方の各地で植栽されています。花色は朱金やオレンジ色で、通常のフクジュソウに比べて赤みを帯びているのが特徴です。
‘白寿’
咲き始めはクリーム色で、次第に花色が白くなっていく、珍しい品種です。白花とも呼ばれています。
‘紅撫子’

花びらの先がギザギザに切れ込むナデシコ弁が特徴です。朱橙色で勲章のような大輪の花を咲かせます。見栄えがよく、丈夫で育てやすい品種です。
‘三段咲き’
大輪の八重咲きで、その名のとおり異なる色の花弁が三段重なるのが特徴の美しい花です。咲き始めは黄色ですが、咲き進むと緑色に変化し、さらにもう一段、中心部が盛り上がるように黄色い層が現れます。江戸時代から伝わる希少種です。
フクジュソウに似た花
セツブンソウ

フクジュソウに似た植物に、セツブンソウ(節分草/学名Eranthis pinnatifida)があります。セツブンソウは、フクジュソウと同じキンポウゲ科、セツブンソウ属の球根植物です。開花時期もフクジュソウとほぼ同じ2~4月初旬頃で、節分の頃に花が咲くことから、この花名が付けられたと言われています。草丈は10~20cm程度で、直径2cmほどの白い可憐な花を一輪ずつ咲かせます。関東地方以西の落葉樹林に自生していましたが、近年は開発などにより激減してしまいました。
セツブンソウの仲間に南ヨーロッパ原産で、黄色い花を咲かせるキバナセツブンソウがあります。鮮やかな黄色い花が上向きに咲くので、冬枯れの中で目に付きやすく、春の訪れを感じさせてくれる可愛らしい存在です。
ナツザキフクジュソウ

ナツザキフクジュソウ(別名エステバリス)は、フクジュソウの名を持つ別の植物です。フクジュソウ属キンポウゲ科、学名はアドニス・アエスティバリス(Adonis aestivalis L.)、英語名がSummer pheasant’s-eye(夏の雉子の目)です。学名のアエスティバリスは「夏の」という意味です。南ヨーロッパ、北アフリカ原産の一年草で、草丈は50cm、直径4cmほどの花を茎頂に咲かせます。開花時期は4~6月です。
花色は朱紅色から赤色で、葉っぱは無毛の明るい緑色で羽状に裂けています。花弁の基部の黒い部分が雉子の目に見えることが、英語名Summer pheasant’s-eye(夏の雉子の目)の由来とされています。
