
◆2位ドトールにダブルスコア…国内店舗数はスタバが独走
1996年に東京・銀座に日本1号店をオープンして日本に上陸したスタバは、全国に積極的に店舗網を拡大させ、2013年には1000店舗を達成。その後も出店の勢いは衰えることなく、長年にわたり国内トップの座に君臨していたドトールコーヒーショップを逆転。現在ではスタバの店舗数は約2077(25年9月30日時点)、ドトールは1083(25年11月末時点)と約2倍の差がついている。ちなみにカフェチェーンの店舗数としては3位のコメダ珈琲店は1055(25年2月末時点)とドトールに肉薄、4位のタリーズコーヒーは約800。コーヒー1杯(Sサイズ)の価格を比較してみると、スタバの「ブリュード コーヒー」は380円(税込)、ドトールの「ブレンドコーヒー」は280円、コメダの「コメダブレンド」は460円、タリーズコーヒーの「本日のコーヒー」は390円。フルサービス型喫茶店をうたい客が席についたまま注文するスタイルのコメダよりは低く、タリーズと同等、ドトールより100円高いという水準だ。
◆ドトールと対照的な高単価戦略
スタバにとって重要な集客アイテムとなっているのが、頻繁に投入される期間限定メニューだ。たとえば現在は「玉露抹茶 フラペチーノ」(700円)、「ホワイト ピーチ & ジョイフルメドレー ティー フラペチーノ」(790円/限定店舗)などが販売されている。女性客から人気の高い「キャラメル フラペチーノ」「抹茶 クリーム フラペチーノ」などのフラペチーノ類としては500円以上のメニューが並ぶ。「ドトールと比べてスタバは女性客の比率が高く、ふんだんにホイップクリームやキャラメルクリーム、チョコレートチップなどが乗せられたフラペチーノやエスプレッソを、スイーツとして楽しむという顧客行動がみられる。また、居心地の良い店内空間づくりにも注力しているため客の滞在時間が長い分、客は割高な支払いを惜しまない。こうした要因が重なり、ドトールと比べて客単価が高くなっているとみられる。このほか、店舗でのコーヒー豆やタンブラーなどの各種アイテム販売、コンビニやスーパーなど他社の小売店向けのビバレッジ商品、コーヒー豆の販売にも注力して比較的高単価を維持しており、トータルで高い売上と利益率の実現につながっている」(外食チェーン関係者)
こうしたスタバの戦略は業績に表れている。単純比較はできないが、ドトールの運営会社・ドトール・日レスホールディングスの25年2月期(店舗数1073)のドトールコーヒーグループ売上高は約884億円(コンビニ等へのコーヒー製品の販売事業なども含む)なのに対し、スタバの上場廃止前の14年3月期(店舗数1007)の売上高は1256億円と約1.4倍となっている。

