
シラカシは寒さに強く、常緑で生育旺盛なことから、目隠しや生け垣(高垣)の定番樹木として知られています。また、秋にはドングリ拾いも楽しめる丈夫な常緑樹ですが、実は“成長が早すぎて剪定が大変”という声も少なくありません。本記事では、シラカシを植えてから後悔しないために知っておきたい、季節ごとの特徴や剪定時期など「植え付け後の12カ月」の管理スケジュールを分かりやすく解説します。
シラカシの基本情報

植物名:シラカシ
学名:Quercus myrsinifolia (Quercus myrsinaefolia)
英名:Chinese Evergreen Oak、Bamboo-leaf Oak
和名:シラカシ(白樫)
その他の名前:クロガシ、カシ、ホソバガシ、ナラバガシなど
科名:ブナ科
属名:コナラ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾
形態:常緑性高木
シラカシを漢字で書くと「白樫」、学名はQuercus myrsinifoliaで、クロガシ、ホソバガシ、カシ、ナラバガシの別名も持っています。ブナ科コナラ属の常緑樹で、冬でもみずみずしい葉姿を保ちます。
シラカシは自然樹高が10〜20mにも達する高木で、生育スピードは速いほうです。「そんなに高くなるのなら、庭木として取り入れるのは難しいのでは?」と及び腰になってしまいそうですが、毎年きちんと剪定をすれば、樹高や樹形をコントロールすることが可能で、生け垣として利用することもできます。生命力旺盛で放任してもよく育つので、庭木のほか街路樹や公園樹としてもよく利用されているようです。
シラカシの枝に実るドングリ。Kelly Marken/Shutterstock.com
シラカシの分布

シラカシの原産地は、日本、朝鮮半島、中国、台湾です。国内では主に福島県〜新潟県以西の本州、四国、九州に分布しています。シラカシは「カシの木」と呼ばれることもありますが、それは東日本に限られており、関西では「カシの木」といえばアラカシを、四国や九州ではアカガシを指すことが多いようです。
シラカシの花や葉、樹姿の特徴

園芸分類:庭木
開花時期:4〜5月
樹高:10〜20m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
シラカシは雌雄同株で、4〜5月に雄花と雌花を咲かせます。雄花は長い花穂に小さな花を連ねた紐のような姿ですが、雌花は小さくほとんど目立ちません。シラカシは風媒花で、風によって花粉が運ばれて受粉します。

シラカシの葉は枝に互生につきます。長さ5~15cm、幅3cmほどの楕円形で、先端が尖っているのが特徴です。厚みのある葉の表面はつややかで縁には緩やかな切れ込みが入り、裏側はやや白みを帯びたグリーンになります。シラカシは葉が繊細で観賞価値があり、ナチュラルガーデンにも向いています。新葉は赤みを帯びることもあります。

シラカシは受粉の翌年の秋にドングリが成熟する2年成ドングリ。シラカシのドングリは直径1.5cmほどで、先端がくびれた形をしており、段があるのが特徴。成熟すると殻斗ごと枝から落下します。庭に植栽したシラカシがドングリをつけたら、クラフトなどに利用するのも楽しいものです。
