◆有名芸能人を両親に持つ岸谷蘭丸の“間違った発言”が物議

そんな彼の「X」での投稿が大きな波紋を広げているのです。
それは衆議院の解散総選挙に関するもの。<コメンテーター枠の我々は選挙前途端にクソ忙しくなるんで、野党の皆さんマジで次から解散する時は事前に教えてほしい>(2026年1月10日 午後0時21分 現在は削除済)
このように、野党の皆さんは売れっ子コメンテーターである自分(岸谷氏)にどうか迷惑をかけないように、との皮肉を込めて私見を披露しました。
当然ネット上で総ツッコミされてしまいました。言うまでもなく、解散権は内閣総理大臣の専権事項です。野党に文句を言うのは筋違いです。
そんな小学生ほどの常識もないのに、機転を利かせたつもりで矛先を野党に向けている岸谷氏に怒りを通り越して呆れている。それが大方の反応です。
この他にも、岸谷氏は昨年の夏に「川崎市でクルド人っていうユダヤ系の人たちが暴れている」と、もはやどこから修正していいのかわからない発言もしていたことでプチ炎上しています。
これらをあわせて、改めて発言の危うさがクローズアップされている現状です。
◆無知であることは罪ではない。しかし…
岸谷氏に対する批判で最も多いのは「無知」であるという意見です。そこからは、“無知なのにコメンテーターをしている、または起用しているのがおかしい”という、世論が浮かび上がってきます。けれども、無知であることそのものは決して罪ではありません。専門家では気付かない角度から、肌感覚で違和感や共感を与えるのが「無知」な人びとの役割だからです。
日本のメディアは、この無知の力を重用してきました。“生活者”の象徴として、素朴なそもそも論をぶつける役割です。
近年、この役割を最もスマートにこなしているのが、社会学者で作家の古市憲寿なのではないでしょうか。発言のたびにネットニュースになってコメント欄を炎上させる。その論法は、専門的な知性で大衆を説き伏せるのではなく、むしろその裏側にもぐりこんで議論をひっくり返してしまうやり方です。そこで古市氏が取る立場が、「無知」の側ということなのですね。

