◆行かなかった選挙に「行く」と子供に誓う
![[サナ活]で覚醒した人々の主張](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/1/1768521773727_4dluvryvd3b.jpg?maxwidth=800)
家事に忙殺されているが故に山内さんの日常は「毎日ギリギリ」で、政治は縁遠い「偉いおじさんたちの世界」というイメージだった。
そんな彼女が“覚醒”したのは、息子の「総理大臣が代わったよ」という一言。テレビを見ると、自分の言葉で真摯に語る高市首相の姿があった。
「私たちの生活の苦しさを、ちゃんとわかってくれている気がしたんです。無理に優しい女性のように振る舞うわけでもなく、強がるわけでもない。親近感が湧きました」
山内さんのサナ活に、政治の色は見て取れない。文具店を巡って首相愛用のボールペンを探したり、首相のメイクの変化を研究する程度。ただ、内面は劇的に変貌した。
「『忙しい』、『わからないから』と、政治に参加することを放棄していた自分に気づいたんです。物価が高騰しても、給食費が値上がりしても疑問に思わず受け入れてきた。でもそれじゃダメなんだって。意思表示をしないままじゃ断じていけない、と」
目覚める前には目もくれなかった選挙も、「次は必ず投票する」と子供たちと約束した。
「大人が死ぬほど考えて選んだ結果がこの社会なんだよって、子供たちに胸を張って言えるようになりたいから」
◆「サナ活」現象の影には政策支持より“イケイケ”感
![[サナ活]で覚醒した人々の主張](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/1/1768521773727_9s8mmapl3w4.jpg?maxwidth=800)
高市首相とのゆかりはないが、「高市」がつくというだけで首相を熱烈に推す人々の聖地となっている。
記者が訪れると、30~50代と見られる夫婦連れや女性たちが散見された。「サナ活」する友人と一緒に京都から来た篠田由美さん(仮名・40代)は穏やかにこう話した。
「物事をはっきり言うし、中国にも毅然とした態度を貫き通している。高市さんを見たくて国会中継をチェックするようになりました。寝ないで日本のために働いていると思うと、私も頑張らなきゃって」
多くの女性の心を、高市首相がこうも捉えるのはなぜか。前出の伊藤氏はこう語る。
「大の阪神ファンの首相は、大阪のおばちゃんのような庶民感覚と本音で話すので、女性に響きやすい。それに、低成長が前提の今の日本で、『働いて(×4)まいります』とバブル期を彷彿させるほどエネルギッシュなので、元気を与えてくれるのでしょう。ただ、『サナ活』する女性は政策やイデオロギーを支持しているのではなく、女性首相が自分たち女性を肯定してくれるのをシンプルに歓迎し、イケイケの成長路線を支持しているのです」
高市首相という存在が、多くの人の感情を動かしているのは確かだ。
![[サナ活]で覚醒した人々の主張](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/1/1768521773628_6psn0373ony.jpg?maxwidth=800)
専門はメディア論、集合行動論。SNSと社会運動の関係を研究する。『炎上社会を考える』(中央公論新社)ほか著書多数
取材・文/齋藤武宏 取材・撮影/松嶋三郎 写真/産経ビジュアル
―[[サナ活]で覚醒した人々の主張]―

