出世・昇給・貯金を阻むのは、あなたの“親”だった?――親子関係に潜む〈嫉妬〉という名の落とし穴

出世・昇給・貯金を阻むのは、あなたの“親”だった?――親子関係に潜む〈嫉妬〉という名の落とし穴

両親に出世の邪魔をされる

ある方が仕事で、チャンスが巡ってきたときに、実家で一緒に暮らしている母親が階段から落ちて骨折した、事件が起きました。せっかく巡ってきたチャンスなのに母親のことが気になって集中できず、見事にチャンスを逃してしまいます。

母親の骨折が治ってしばらくすると、また仕事がだんだん楽しくなってきました。貯金も着々と増えていき、「このままいけば実家を出て一人暮らしができるかもしれない」と思った矢先、今度は父親が病気になってしまいます。仕事をしていても父親の体調が気になってしまって、自分の業績などどうでもよく思えてきます。そして「え〜い!」と会社を辞めてしまいました。

そこからしばらく働けずに貯金を使い果たしてしまって、慌ててコンビニでアルバイトをすることになりました。「前はあんなに給料が良かったのに」とものすごく惨めな気持ちになりました。「このままお金持ちにはなれないのかも」と絶望的な気分になってしまうのです。

この方も両親の嫉妬の発作に感電してしまっていました。本人は嫉妬の発作まで理解できていなくても、「両親に邪魔をされている」ことには何となく感じていたようです。

それとなく両親を責めてしまいますが、「両親のけがや病気を言い訳にしているだけなのかも?」と思って、両親に文句を言うことにも罪悪感を覚えてしまいます。誰かに相談しようとしても、「人のせいにばかりしているから落ちぶれていくんだよ!」と言われることはわかりきっています。誰にも話せず、ただ悶々としてしまっていました。

この場合、「子どもが仕事で成功してお金持ちになりそう」な場面で、両親の脳内で嫉妬の発作が起きてしまっていました。信じられないかもしれませんが、母親の骨折も父親の病気も、嫉妬の発作によって引き起こされたことなのです。

もちろん両親に、わざと骨折したり病気になったりする意識はまったくありません。専門的には「周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自分の身体を傷つけたりする行動をする病気」があって、「ミュンヒハウゼン症候群」と呼ばれる診断名になります。意識的に子どもを陥れるためにやっているのではなくて、嫉妬の発作で自動的にそうした行動をしてしまうのです。

大嶋 信頼
心理カウンセラー

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