コンテストガーデンB
潮風に揺れるプレイフルガーデン
-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze-

◆使用資材◆

土壌改良材:赤土小粒、堆肥(籾殻、糠、ピーナツの殻、そば殻を燻蒸で発酵させたもの)
マルチング材:マルチバーク(のり付き)
◆ガーデン制作工程◆

まずは樹木を配置。基本的に植え穴を掘って植えるが、レベルを上げて植えたいものは穴を掘らずにそのまま置く。

赤玉土と堆肥を載せていき、樹木の根鉢を覆いながらレベルの起伏を作る(左)。/根鉢のまわりに水を入れて土中の隙間をなくしてなじませる(右)。

赤玉土と堆肥で起伏を作り、表面を木の板でなだらかに整える(左)。ユーカリの枕木を数個用いてステップを設ける(右)。

宿根草のポット苗を配置してバランスを確認する(左)。/樹高2m以内の規定に合わせて伸びすぎている樹木の枝を剪定(右)。

ポット苗・球根を植え付ける。

グラスの枯れ葉を除去(左)。/マルチバークで表土にマルチングをする(右)。
【作庭完了】

◆デザイナーのこだわり◆
オージープランツが多いので栄養はそれほど必要ないと考え、もともとの土壌に発酵させた堆肥を加える程度に留めています。堆肥は籾殻や米糠、ピーナツの殻、ソバ殻を燻蒸で発酵させたものを用いました。ソバ殻の炭素分が多く、空気の層を作ることができるので、根の伸長を促してくれます。
植え付けは、植え穴を掘らずに根鉢を土の上に載せるだけで堆肥を盛ることで高さを出して風景に立体感を作り、微気候を生み出しています。植栽は花の彩りは控えめに、常緑の植物を多く使って瑞々しい緑を生かしつつ、植物の直線的、造形的なフォルムを楽しんでいただけるようにしています。
【作庭を終えて】
設計段階で図面や3Dモデルを用い、植栽配置と四季のボリュームを徹底検証することで、現地で判断に集中できる余白を確保しました。樹種の限定や盛土を生かした工夫により、意匠と施工性を両立。現場では図面で捉えきれない木々の枝ぶりや宿根草の個体差と向き合い、配り付けを楽しむことができました。スピーディかつセンスあふれる施工をしてくれたチームに感謝です。
コンテストガーデンC
Stewardship Garden: The Way

◆使用資材◆

土壌改良材:堆肥(植物の枝葉を15年ほど寝かしたもの)、米糠(肥料としても有効)
ライン引きのための材:赤玉小粒
マルチング材:ウッドチップ、洗い砂、クルミの殻
その他:ユーカリの枝葉
◆ガーデン制作工程◆

斜めのラインの位置出しをして、花壇の縁に目印のテープを貼る。

土壌を耕したあと、堆肥と米糠を加えて混ぜ耕す。

位置出しで貼ったテープの目印を頼りに、小粒の赤玉土を使って表土に斜めのラインを描く。その後、ポット苗や球根を配置。

苗と球根を植え付ける(左)。/球根を植え付けた場所に棒切れで目印を立てる(右)。

ウッドチップをマルチングする(左)。/ガーデンの端にはウッドチップでマルチングをせず、洗い砂を敷いて砂浜の風景をつくる(右)。

ガーデンの一部に溝をつくり、その両側に棒を2本渡してユーカリの葉を敷き詰める。また、その傍らにクルミの殻を敷き詰めるコーナーをつくる。
【作庭完了】

◆デザイナーのこだわり◆
人間もマッチョだけじゃダメ、健康であることが大切なように、植物もなりたい大きさで育つように、ここの環境に合う植物を持ってきました。栄養分は堆肥のみで、そこに米糠を加えて微生物の働きを促します。積極的にサポートするのは植え付け時のみ。土中の微生物は地域で種類が違うので、堆肥はこの会場に近い場所で生育する植物の枝葉を15年ほど寝かしたものにしました。
【作庭を終えて】
経験豊富なメンバーと確かな生産者さんから譲っていただいた植物と資材たち。これ以上ない条件のなか、素敵な庭づくりが出来ました。お庭で大切なことの半分は地中にある、だけど地上部は見た目も重要! 思わずお庭に近づいてしまう仕掛けがたくさんある。作って楽しい! 見て楽しい! 参加して楽しい! そんな庭づくりが出来たことに感謝します!
