◆乳がんを患って右胸を全摘
――その後、乳がんが判明。右胸を全摘なさった。朝日奈:はい。アトピーの薬を塗っているとき、胸のしこりに気付いたんです。それで病院に行ったら、乳がんでした。
がんは乳首のほうまで到達していて、全摘を勧められたので取っちゃおう、と。幸い、ステージ0でした。
――胸を全摘して、性欲や恋愛に影響はありました?
朝日奈:性欲は変わりませんね(笑)。オフパコをしていましたし、それで今の夫にも出会っているので。
◆オフパコで12歳年下の男性と出会い結婚
――オフパコって、どういうものなんですか?
私は年も年だし、適当に遊びながらひとりで生きていくつもりだったんですけど……彼が好きすぎて「絶対一緒になりたい!」という気持ちが高まってしまって。
――それでご結婚。おめでたいですが……セックス依存症のほうはどうなったんでしょうか?
朝日奈:それは大丈夫です!夫と結婚して、もうほかの男性としなくて良いのにほっとしたくらいでした。
夫は医療関係者なので、私の病気(双極性障害)にも理解がありますし、なによりご両親がすごく良い人たちなのも大きいです。
私自身も双極性障害の薬を20年以上飲んで、病気との付き合い方もわかったので。そういうタイミングがピッタリとハマって、結婚できたんだと思っています。
◆「パイプカット」が原因で大炎上
――旦那さんが朝日奈さんのことをしっかり見ていて、認めてくれているのも精神的な安定につながっているんでしょうね。朝日奈:うちの両親は、大反対していましたが(笑)。でも彼がいい人で、今では「なんであんな人が、あんたみたいなのをもらってくれたんだろうね」って感謝してるくらいです。
だから、夫のおかげで両親とも和解できました。
ただその後、夫にパイプカットをしてもらったことをマンガにしたら、SNSで大炎上してしまいました。
――おふたりが話し合って決めたんですよね?
朝日奈:はい。私は中絶経験にすごく罪悪感があるということを、夫にすべて打ち明けました。
そもそも双極性障害の薬は妊娠禁忌なので、1%でも妊娠の可能性があるのは怖かったんです。夫もそこを納得して、受け入れてくれました。実際にパイプカットをされた男性に話を聞きに行って、不安な点を聞いたりして。
そういう経験をしたことがある人は少ないだろうなと思って、マンガにしたら炎上しました。
――強制したなら問題ですけれども、そうじゃないのに炎上したんですね。ところで、パイプカットしても日常に不便はないんですよね?
朝日奈:夫は「ない」と言っていますね。射精もできますし、量も変わらないですし。
――初めて知りました。しかし、本当に波乱万丈と言うか、いろいろなことが起こる人生ですね。
朝日奈:本当に、おかげでエッセイマンガのネタには困りません(笑)。
――最後に、今後の目標について教えてください。
朝日奈:エッセイマンガ以外にも、シリアスなストーリーマンガも描いているので、どちらも頑張っていきたいですね。連載企画のご相談も歓迎しています!実話ベースのエッセイマンガや、人間関係や感情の機微を描くヒューマンドラマが得意です。
<取材・文/蒼樹リュウスケ>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター

