
Netflix映画『ロンリー・プラネット』独占配信中
今の生活を変えたい、自分らしく生きたい、そんな思いを抱えているとき、旅に出たくなる人は多いものです。今回は、人生の中盤に差し掛かった女性が悩みを抱えながら異国を旅するNetflix映画を紹介します。美しい自然や街に癒やされ、自身を見つめ直す主人公たちに、きっと共感できるはず。モロッコ、クロアチア、アフリカと、旅した気分も味わえる大人の自分探し&ロマンスです。
モロッコで芽生えた優しい関係、スランプの作家は年下男性と……
『ロンリー・プラネット』
Netflix映画『ロンリー・プラネット』独占配信中
夫と別れたばかりで筆も進まないベストセラー作家のキャサリンは、静かな環境で創作に打ち込むため、モロッコの高級リゾートで行われるリトリートに参加します。他の人気作家たちの輪に加わらず、一人静かに自身と向き合うキャサリンですが、あるとき、参加者のなかで一人浮いている青年、オーウェンと出会います。彼は、若くして売れっ子になった女性作家の恋人で、彼女の連れとして参加していました。
Netflix映画『ロンリー・プラネット』独占配信中
孤独と疎外感を抱いている者同士が共鳴し合うのに時間はかかりません。青と白に塗られたモロッコの街、市場の喧騒、雄大な自然、非日常の風景が二人の会話を弾ませ、年齢差も立場の違いも超えて、惹かれ合いますが……。
Netflix映画『ロンリー・プラネット』独占配信中
公私ともにスランプに陥っているキャサリンの再出発を描く本作。演じているのは、『ランブリング・ローズ』や『マリッジ・ストーリー』など多くの出演作があるローラ・ダーンで、知的でエレガントで可愛らしさもあり、とても魅力的。
年下のオーウェン役には、リアム・ヘムズワース。作家たちの集いでプライドをズタズタにされてしまうオーウェンにとって、嫌味で騒々しい作家たちとは少し異なるキャサリンは、オアシスのような存在であったことは間違いありません。キャサリンがオーウェンの自尊心を復活させた会話は、大人の余裕が感じられて見事です。

『ロンリー・プラネット』
2024年製作
Netflixで独占配信中
疲れきった主婦がついに逃亡、クロアチアの太陽と海に癒やされる
『さえない私にさようなら』
Netflix映画『さえない私にさようなら』独占配信中
ドイツに暮らすゼイネップ(ナオミ・クラウス)は、働きづめでも家族に感謝もされない、老いた父はわがまま、夫も問題あり、娘は反抗期、さらには母を亡くして葬儀でひと悶着と、うんざりしていました。限界を迎えて我を忘れたゼイネップは、母から相続したクロアチアの一軒家に衝動的に逃げ込みます。しかし、誰もいないはずの家で、無骨な島民と鉢合わせ。ヨシップ(ゴラン・ボグダン)と名乗るその男は、家の元の持ち主だといいますが……。
Netflix映画『さえない私にさようなら』独占配信中
日々に疲れ切った中年女性がクロアチアの太陽と青い海、さわやかな海風のなかで再生していく姿を、コメディタッチで描いた作品。冒頭ではいかにも“疲れたおばさん”といった姿のゼイネップが、ヨシップと交流するうちに人生に喜びを見つけていく過程がいきいきと描かれていて、表情も柔らかく、美しくなっていくのも見どころ。
Netflix映画『さえない私にさようなら』独占配信中
また、ゼイネップの変化と重ねて、亡き母の人生がどんなものであったのかも示しており、作品に深みと温かさをもたらしています。思いがけず手にした母の日記や遺産を通じてゼイネップ自身も知らなかった母の人生に触れたことで、彼女と家族の関係はどのように変化していくのでしょうか。主婦の逃避行から始まったドタバタ喜劇の行方をお楽しみに。

『さえない私にさようなら』
2023年製作
Netflixで独占配信中

