返済予定表で必ず確認したい2つのポイント
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日銀の利上げが続く局面では、毎月の返済額よりも、返済予定表の内容を見ることが重要です。とくに2026年に届く予定表は、これまでの利上げが累積的に反映され、返済構造の変化が数字として表れやすくなります。
元金に回っている金額が減っていないか
返済予定表では、「返済額」「利息」「元金」の内訳を確認できます。ここで、元金に充てられている金額が以前より減っている場合、利上げによって利息負担が増えているサインです。
すぐに問題が起きるわけではありませんが、返済ペースが落ちていることを意味します。
最終回の返済額が増える可能性がないか
未払い利息が発生した場合、多くの住宅ローンでは、返済期間や最終返済日は変えず、最終回の返済時にまとめて精算するのが原則です。未払い利息が無くなったり、免除されたりするわけではなく、「最後にまとめて支払う形で残る」と理解しておきましょう。
なお、未払い利息の金額が大きくなり、最終回での一括返済が現実的でない場合には、金融機関と話し合った上で、返済期間を延ばすなどの条件変更が行われるケースもあります。ただし、自動的に延長されるものではないため、個別に相談しなければなりません。
このように、形式上の返済期間は同じでも、実務的には「完済までの負担が後ろにずれる」ことがあります。そのため、未払い利息が発生していないか、返済予定表で早めに確認しておくことが重要です。
利上げ局面で家計を守るために検討したい2つの選択肢
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日銀の利上げが続く中、「このまま返し続けて本当に大丈夫だろうか」と不安を感じている人も多いでしょう。ただし、利上げ局面で取るべき対応は、人によって異なります。
ここでは、返済予定表の内容を踏まえた上で、家計を守るために検討しやすい2つの選択肢を紹介します。
固定金利への切り替えを検討する
日銀の利上げが続くと、「このまま変動金利で返し続けて大丈夫だろうか」と感じる人も増えてきます。その場合、固定金利に切り替えて将来の返済額を確定させれば、家計の見通しを立てやすくなります。
確かに、固定金利に切り替えれば、一般的には返済額が増えてしまいます。ですが、今後の金利動向が読みづらい局面では、「これ以上は増えない」と分かること自体が重要な安心材料です。返済予定表を見て元金の減りが鈍っていると感じた場合や、未払い利息が発生し始めている場合には、一度シミュレーションをしてみる価値があるでしょう。
重要なのは、「得か損か」だけで判断しないことです。家計にとって不安が大きい状態が続くのであれば、固定金利は安心を買う選択として検討する意味があります。
繰り上げ返済と資産運用の優先順位
利上げ局面では、繰り上げ返済によって将来の利息負担を減らす効果が高まりやすくなります。特に、未払い利息が発生している、または発生しそうな状況では、元金を減らすことで利息そのものを抑える効果が期待できます。
一方で、住宅ローン控除の期間中であれば、無理に繰り上げ返済をせず、手元資金を残しつつ資産運用にも資金を投入する判断も合理的です。急な出費に備えられる余力は、家計の安定に繋がります。
繰り上げ返済と資産運用のどちらが正解かは、人によって異なります。返済予定表の状況や未払い利息の有無、家計の余裕度を踏まえた上で、自分にとって無理のない優先順位を考えることが、利上げ局面では重要になります。