◆⑤歯磨きの後に歯間清掃
多くの人が勘違いしているのが、歯間清掃のタイミングです。フロスや歯間ブラシは「仕上げ」ではなく、「準備」として行うのが正解です。フロス、歯間ブラシ、ジェットウォッシャーなどの歯間清掃は、歯磨きの前に行うのが基本なのです。先に歯間の汚れを除去することで、歯磨きの清掃効果が高まることや、歯磨き粉の有効成分が歯間にまで行き届きやすいことがわかっています。また、歯磨きの後に歯間清掃をして、さらにお口をすすいでしまうと歯磨き粉の有効成分をしっかりと流してしまう結果になってしまいます。
歯間清掃を行い、しっかりとお口をすすいでから、歯磨きをしましょう。
◆1つだけでも今日から実践しよう

普段のうがいはしっかりと行い、歯磨き後のうがいはほどほどにしましょう。
もし今日から一つだけ変えるなら、「歯磨き後は少量の水で1回だけすすぎ、30分は何も口にしない」。それだけでも、むし歯・着色リスクは確実に下がります。
朝や昼などの忙しい時間帯は忘れてしまうかもしれませんが、唾液が減ってお口の中の菌が増殖しやすい就寝前だけは、このルールを守ってください。
歯磨き粉は薬ではないので、塗るだけでは歯磨きの意味がないのですが、お口の病気予防に有効な成分が入っていることも事実です。その効果を最大限引き出せるよう、ぜひ今日から歯磨き後の習慣も見直してみて下さいね。
<文/野尻真里>
【野尻真里】
一般診療と訪問診療を行いながら、予防歯科の啓発・普及に取り組んでいる歯科医師です。「一生涯、生まれ持った自分の歯で健康にかつ笑顔で暮らせる社会の実現」を目標にメディアで発信をしています。X(旧Twitter):@nojirimari

